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そして、沖縄旅行当日となりました
その先に地獄が待っていたとしても、皆初の沖縄旅行だからな。楽しみの方が大きいみたいで、結構ウキウキしてた
かくゆう俺も、沖縄に来るのは初めてだから、結構楽しみだったりする。…日本のどっかに遠出するより海外に行った方が回数多いからな俺。ちょっと基準おかしいとは自分でも思う

なっがい飛行機での移動を終えて、現在沖縄の空港内。堅達は別の便で来るらしくて、俺達は待ってる最中
なんか慎二とか大我とかがお土産屋で遊んでるけど………まぁ、良いか

それより、


「…テツヤー、大丈夫かー?」

「………は…、い…」

「飛行機乗ると気分悪くなる奴もいるけど…ここまで弱るとはね」

「大丈夫か黒子。黒飴食べる?」

「いらねぇからお前は向こうで小金井達とお土産でも見てろ」

「何いってるんだ日向、お土産は旅行の最後に買うもんだぞ?」

「別に今買わなくて良いよ!!邪魔だから向こう行けっつってんの!!」

「黒子君、酔い止めちゃんと飲んだ?」


聞いて分かる通り、テツヤが飛行機が飛ぶ時の気圧の変化にやられちゃったらしくて…ダウン中
何故か俺の膝の上に頭乗っけて寝てるけど…固くね?そこは鞄とかの方が良いと思うんだけどよ…何故か断固として膝枕を譲らなかったんだよこの子

………枕固い方が好きなのかね?


「…すみません斗真さん。思いでしょう…?」

「いやいや平気。あんまり気分悪いようだったら、堅達来たらおぶってってやるからな!」

「有難うございます…」

「(…今あからさまに黒子君の顔が輝いたわね。どうして気付かないのよ斗真君)あっ、伊月君、悪いんだけど自販機で飲み物買ってきてくれる?何か飲ませた方が気分も少しは良くなるかもしれないし」

「ん、分かった。ポカリで良いか?黒子」

「はい、すみません…」

「あ、俺も行きます!」


リコちゃんから小銭を受け取って、俊と光樹は近くの自販機に小走りで向かった


「えーとポカリ………あれ?」

「あっ」



「うーん、あれぇー?小銭出てこないねぇーどーしてかなー?」

「…冬来先輩、そこのレバー回せば出て来ます」

「あ、そっかー。秋チャンあったま良いー」

「誰でも知ってるっつの…



………あ゛?」


固まってる俊と光樹に向かって、めっちゃ目つきの悪い視線を向けたのは………今俺達が待っていた奴等の一人だった
相変わらず怖いよ、怒ってなくても怒ってるようにしか見えないよ


「鋼業の秋瀬!」

「と、冬来 杏守さん!?」

「あーっ!誠凛の人達じゃん!此処にいたんだーごめんね待たせちゃってー」

「アンタが寝坊したんだろうが!!」


くわっという効果音が付きそうな感じに、冬来先輩に怒鳴る秋君。…確か前の練習試合の時も寝坊してなかったかあの人


「ちゃーッス!!誠凛の皆さんこんちわーっ!」

「相変わらずむさ苦しいな。常に冷房完備してたらどうだ」

「ヒロ、良い笑顔でそれ言っちゃう?」

「事実だろ」

「後ろの二人は無視して良いから。またせたな斗真」

「おー、待ってた」


上から春稼 晴曲、夏風 舞尋の順に話してる。…舞尋君は相変わらず口悪いなぁ。悪気がないのが余計たち悪い。日向はギロッと睨んでるし…まさにあれだ、犬猿の仲だ
晴曲くんは………うん、チャラい。頭ピンクだし、格好からチャラいし。でも自称一途なんだよなあぁ見えて


「って、テツヤどうしたの?顔真っ青じゃないか」

「飛行機の気圧にやられた」

「あぁ…成程」

「はっ、貧弱」

「…失礼ですね。見かけに寄らず兎が好きな秋瀬君」

「何でそれ知ってんだよッ!!!てか関係ねぇっ!!!」

「秋君兎好きなのか?可愛いもんなー兎」

「え、あ………まぁ…」

「(斗真の前だと普通なんだよなぁ、城介って)」


ということで、堅達も来たことだし、全員堅の叔父さんが手配したというバスに乗って民宿へと向かう事にした

そんでやっぱりテツヤは俺が背負ってく事になった。…大丈夫かな



4≠20