「はい?沖縄?」
「そっ」
夏休み真っ最中。相変わらずリコちゃんによる地獄の練習に追われる中、久し振りに堅とマジバに来ていた。ちなみに今日は、練習は無し!
堅の所も練習を暫く休みにしてるんだと。…ホント飴と鞭の使い方が絶妙だよな、こいつ。鞭ばっかのうちとは大違いだ
で、話は戻すけど、マジバで雑談してたら、いきなり堅が、
「沖縄とか行ってみたくないか?」と行ってきたんだ。え、どゆこと?
「沖縄に俺の叔父がいるのは知ってるだろ。で、今は夏休み真っ最中だ。だから友達呼んで遊びに来いってきかなくて」
「…行きたいのが本音だけど、練習しないで沖縄旅行なんてとてもリコちゃんには言えないぞ」
言ったもんなら「アホかぁーッ!!」と叫びながらバスケットボールが無数に飛んでくるってば
「じゃ、リコちゃんがOKを出せば来れる訳だ。皆連れて」
「まぁそうなるな。順平達も沖縄行ってみたいだろうし」
「じゃあ行こう!」
「いやだからリコちゃんという名の巨大な壁があるってば!!」
「お前ね、何年俺の幼馴染みやってるんだよ」
「………10年くらい?」
「………まぁ、そうだけど(真面目に答えるとこか今の)」
"リコちゃん対策なしに、沖縄旅行なんて誘うわけないだろ"と、堅は意味深そうな笑みを浮かべて言った
…あ、これは嫌な事が起きるパターンだ
「ちなみに旅費は?」
「心配するな。全部叔父さん持ち」
「太っ腹!!!」
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2≠20