決意


※社会人で蓮巳と同棲設定

「ただいま」

「…ああ、おかえり」
 
今日もななしは遅く帰ってきた。
明らかに疲れきった顔をしてベッドに腰をかけるななしを見ると俺はすかさず
風呂に入れよ、入浴を促す。
下手すると化粧をしたまま寝てしまうかもしれない。
しかしななしは俯いたままだ。

「なにか、あったのか?」

そっとななしの隣に腰を下ろすと
俺の体に頭を預けるかのようにして
もたれかかる。
俺はななしの頭を撫でると
ななしが小さく震えているのが分かった。
ななしは泣いていた。
俺は俺で忙しいが、ななしの仕事の忙しさはあまり分からない。
ただ、分かるのはななしが溜め込んでいるということと、疲れていること。
そして、俺に甘えたいということ。
俺にはななしの仕事を手伝うことは出来ないが、
ななしの生活を、人生を、心を支えることは出来そうだ。
…実際どうかは分からないが。
そっと、ななしを抱きしめ頭をポンポンと撫でるとななしは俺の背中に手を回した。

「何も出来なくてすまない…
話聞くくらいなら俺でよければ聞こう、
言いたくないのなら言わなくてもいい。
ただ、俺はずっと傍にいる。
俺がななしを支えてやるから。
いつでも俺を頼って欲しい」

小さなななしの体がいつもより小さく感じた。
ななしは一体何をこんなに溜め込んでしまっているんだ。

「…ごめんなさい」
 
謝るななしに俺は
 
「ななしは何も悪くない」
 
そう言ってななし自身を肯定してやることしか出来ない。
俺だけでもななしの味方でい続けたい。
いや、い続けよう。
そう決心し、ななしの額に口付けた。

決意

俺が守らなくては



初のあんスタ夢ですが、蓮巳の旦那のキャラが未だに分からない。
でも書いた、なにこれ甘い。きっと彼こんなキャラじゃない。
でもきっと好きな子できるとデレッデレ。そんな気がする。
そして、同棲ってことは…寺はどうなったんだろ。

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あからこ

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