暴君との軟禁生活 | ナノ

刀と船と

「小平太、パソコン使わせてもらうね」

「おう。じゃあ、私は学校に行ってくる」

「いってらっしゃい、気をつけてね」

そう言って私はパソコンの電源を入れて前からやってみたかったゲームをやり始めることにした。



* * * * *

気づけばもう夕方。
結構ゲーム進んだ方じゃないかな?
2つやり始めてみたけどどっちも面白いし、なにより

「キャラが素敵だよね」

「なんのゲームだ?」

「うおっ!?
あ、小平太おかえり」

いつの間にか帰ってきていた小平太が画面を見ていた。

「ただいま。
これ流行の刀のやつか?」

あ、なんだ小平太も一応知ってたんだ。

「そうだよ、こっちは船の擬人化で…」

そう言ってもうひとつのゲームを見せると「へえ」と感心したような声が聞こえた。
興味を持ったのかな、なんて思っていると

「ななしはどのキャラが好きなんだ?」

と小平太に問いかけられた。

「そうだなあ、船ならこの子で、刀ならこの子かな」

私が答えると、小平太は何かを真剣に考え始めた。
暫くすると、何かひらめいたように

「ななし、私は腹が減った!そろそろ飯を作るぞ!」

と言って小平太はキッチンに向かっていった。



刀と船と


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