エンディング


1相田生存
→後日、相田から電話がかかってくる。
 「お久しぶりです。あの例の村の記事なんですが……上司に怒られてしまって。記事にできなくなってしまったんです。あんなすごい体験、もったいないとは思うんですが、きっと知らないほうがいいことってあるんでしょうね」
 残念そうに言うものの、記者としての自信はついたのか今後の抱負を述べる。化け物と遭遇してもこの精神力だ。彼はきっと素晴らしい記者になるだろう。

2相田グール化
 →朝ニュースを見ていた君は、とある事件に既視感を覚える。
 「人の皮だけを残し、中身が抜き取られている遺体が連日発見される事件」
 被害者は芸能人を中心に、いわゆる〃美形〃の者であるという。
 記憶の隅にやった、信じられないような本当にあった出来事――思い返そうとしたところで、場の中で一番APPの高い一人の探索者のもとに電話が届く。
「相田真守です。久々に、お会いしませんか?あの時のよしみで」

3相田死亡
 →仲が良いというわけではない。
   ただ、あの狂気の中で知り合った、ただの哀れな犠牲者。
   助けることは本当に不可能だったのか?
   狂気を乗り越え友となることはできなかったのか。
   今の君たちには答えなんて出ない。
   ただ起きたことを悔やみ、二度と起きないことを願うことしかできないのだ。

4全滅
 →「あら大変」
   いつもと変わらない日常。知ることのない変化。
   とある小さな村が、集団自殺により絶えたという報道。
   民衆は誰も気に留めない。君たちの頑張りも絶望も冒険も終わりも真実を知る者はいない。
 一つの小さな怪物が、友だちを殺した怪物の村を殺しつくして自ら生を手放したことなど、知ろうとする者さえいなかった。




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