4真夜中、終焉の己巳村 [2村の外 千歳合流]



 ランタンを持った村人たちが、君たちを探して徘徊している。
 小さな村は隠れるところなど皆無であり、君たちは彼らに発見されることになる。

戦闘開始。
 村人(グール)10人との戦闘。看板娘と遭遇していなかった場合は、その人数も含めて13人との戦闘。1ターン後に千歳が探索者側に合流する。相田が食われている場合は、9人または12人との戦闘。
 千歳との好感度イベントで質問をしていた場合は、1D3+3、行っていなかった場合は1D3+5ターン後に自らが千歳の皮を被っているグールであり、〃千歳〃は死んでいることに気づく。
全員倒すか千歳が自らがグールであることに気づいたら戦闘終了。

※もしも倒すことができていたら、アドリブでセリフを拾う。
戦闘の最中(戦闘後)、千歳は己の両手を広げ見た。そこには戦闘によりできた傷があった。いや、それだけではない。到底人間のものとは思えないかぎ爪があった。
「あ、私……私も…同じだったんだ。私も化け物だったんだ。――千歳は、私が殺したんだった」
 千歳になりきっていったグールはショックからかめまいを覚えた。しかしそれを認識すると、君たちに告げた。

「安心して。私が彼らを倒す。こんな化け物と、本当の友達みたいに遊んでくれたお礼だよ」
 唖然とする君たちの前で、本当の姿を見せたグールが、村人に襲い掛かる。同じ姿をしたものに攻撃され不意打ちを食らった化け物らは、為す術なく肉片を散らしその生を終えた。
 
 生きている物が存在しないことを確認すると、グールは君たちに振り返り、頭を下げた。
「最期に、思い出をありがとう。まるで、本当の人間のようだったよ!」
 グールはそう言い自らの頭部に右のかぎ爪を当てがうと、そのまま引き裂いた。
 新しい死骸を作った村には、君たち以外に動くものはいない。
 君たちは放心のまま里まで下りていき、警察署に向かった。
 最初は取り合ってくれなかったが、相田の持つ日記を見せると、顔色を変え事情聴取を始めた。
 前日まで淀んでいた空はいつのまにか雲が掃けていて、白みを含んで朝を告げる。
 君たちの知らない日常が終わり、いつもの変わらない日常が始まった。





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