アブドゥル・アルハザード


女性のみ / 外見年齢18歳程
声質イメージ:自分の世界に入っている不思議っ子で、幼さを残すが常に敬語で平坦な調子を崩さない。が、決して無感情というわけではなく、無邪気さが見え隠れする。
魔導書『ネクロノミコン』の作者であり、“狂えるアラブ人”と称された謎多き人物。職業は妖術師であった。通称は『アル』。詳しい正体は不明で諸説色々とあり、その最期は昼間のダマスクスの路上で見えない怪物に食われたとされている。が、自身にかけてあった魔術により魂だけ生き永らえ、女子の姿に変えてどうやら現世に蘇ったようだ。素性が素性なだけあり多くの者に狙われている事から、オリヴィアと共にひっそりとポゼッションの塔(平行世界を繋ぐ為の詰め所のような場所)で大好きな書物に囲まれながら日々を送っている。俗世を離れ、これまでは人間のやる事に興味はないと無視を決め込む姿勢でいたがオリヴィアとの共同生活やケイとの出会い、何よりネクロノミコンの暴走を知り、「創り出した親としての責任」だとその腰を上げた。はっきりと登場するのは、前作の舞台でもある蛭子島が昭和二十年の世界と現代がニャルラトホテプの出現により歪に繋がった直後からである。

非常に勉強熱心な性格で、興味を惹くものにはとことん研究する。実際にそうなのだろうが事あるごとに「私、優秀ですから」「私は天才なので」「失敗はしません」と自信たっぷりに言ってのける癖がある。自負するだけあってその力は本物であり、また旺盛な性格さゆえに柔軟な考え方も出来るようだ。術師らしく常に論理的に考えるため感情論などはあまりなく、かと言って自分の発言や行動に責任を持たないというわけでもない。ネクロノミコンが起こした暴走を止める為、そして異界と結ばれた世界を救う為にケイ達に協力してくれる。

性格はとことんマイペースで、魔術に関する事以外にはとてもルーズ。書庫の整理もままならないせいで身の回りの事はほとんどオリヴィアに任せきりである。元々男性だったのもあってか(?)一切の家事はやらない主義。

台詞量:110前後

----------

選考台詞:
01_アル
「申し遅れましたが、私はアル。あなたが最高の戦力を望むのなら、今まさにその願いは叶ったと言えるでしょう。だって私、天才ですから」
(ケイの前にオリヴィアと共に現れてからの自己紹介)


02_アル
「そうですね。悩みますね。でも、悩まないでください。ケイさんが悩めば、そして迷えば、その分死ぬ必要のない人々が多く死にます」
(例えゾンビと言えども殺戮を繰り返さなくてはいけない事や、状況が状況だけに正常でなくなっていく人々の姿に心を痛めるケイに向かって)


03_アル
「指揮を執った者は人前で簡単に謝ってはいけないものです。ああしなくちゃもっと沢山の犠牲が出ていたんだって言い聞かせなくちゃ、ダメなんです。だから私は謝りません。……それにケイさんは優しいから、私が謝ったら許してしまうでしょう? 私には分かりますよ。私……(「天才ですから、ね」とケイに続けて言われて微笑みつつ)……はい、そうです、その通りです。つまり、それでは私が楽になるだけですからね」
(オリヴィアの真の目的を知り、またそんな彼女に加担しているというアルなりの葛藤のこもった台詞。やや寂し気でもある)


04_アル
「別に泣いても……、いいんですよ?」
(それまで気丈に涙を見せようとしなかったオリヴィアに向かって。それ以上深く突っ込むような事もせず、ただ一言だけ声を掛けるような調子で)
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -