岡本昭和(おかもと・あきかず)
男性のみ / 51歳
声質イメージ:強面で部下からは「鬼軍曹」等と揶揄される事もある厳しい性格。元暴走族上がりなのもあってか、年齢の割にオラついた喋り方や言動が目立つオッサン声。ドスのきいたチンピラに近い感じでも良いかもです。

警視庁機動捜査隊の警部補。殺人課の芹沢とは人手不足から組む事になり、ゾンビの発生したと思われる(本人らは半信半疑で単なるパニックを起こした生徒か教師のいたずらだと思っていた)ケイ達の学校を訪れた。

強面な見た目通りにオラついた性格で、学生らを「クソ学生ども」等と圧倒し、当初はララと暁の件もありケイ達からはあまりいい印象を持たれていなかった。逆にケイからは「クソジジイ」と気丈に言い返されたじろいでみせた。性根はそんなに悪い人間でもなく、後輩への面倒見も良く所も多いのだが口の悪さと風貌のせいで誤解されがちな人間である。正直、当初の頃は芹沢もあまりいい印象を持っていないような感じであったが岡本は岡本で芹沢の心配をしてあげているなど気配りを見せた。


以下、ネタバレにつき応募を考えて下さる方以外は避けるのをお勧めします。▼
アウトブレイクの最中にどこかで噛まれてしまい、共に脱出できない事を芹沢に伝える。病院へと連れて行こうとする芹沢だったが、そんなワクチンもないし、次は病院内で感染が起きると暁に言われ断念。
元より岡本は噛まれた時点で既に自分の運命を自ら決めており、ありったけの弾丸を持ちゾンビの群れの中へと、少しでも時間稼ぎができるよう囮として飛び込んでいくことを告げる。この身が持つまで暴れてくる、と校庭に溢れ返るゾンビの群れへと飛び込んでいく彼だったが、一つやり残したことがあったが為にふと立ち止まる。
仕事の忙しさのせいで、末期癌でホスピスに移されたままだった妻の死に目にも会えなかった岡本は、長年の間、娘の笑美子(えみこ)と口を利いてもらえずにいた。既に結婚し、親元を立った笑美子だったが今日は初孫の楽夢(らむ)の誕生日だった。電話には出てくれないと思いきや、笑美子は電話に応じてくれた。「誕生日プレゼントを贈ったから、嫌じゃなければ受け取ってくれ」そう話す岡本に、笑美子は暗い調子ではあったものの「今日はこっちにこないの?」と尋ねかけてくる。「ラムもジージと遊んでもらいたいって言ってるんだけど」声質は暗かったが、自分を待ってくれているという言葉に静かに涙する岡本。だが岡本は思う、妻を看取れなかったあの日で自分は死んだも同然の人間だったのだと。しかし、そんな彼を待ってくれている人間がほんの少しでも存在していたという事――満足そうに微笑み、岡本は「すぐに向かう」と言い残し、ゾンビ達の群れへと姿を消した。



台詞量:100未満
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選考台詞:
01_岡本
「おいクソガキ、一体これは何がどうなってンだ? クソ生徒共がクソ死体になって走り回ってやがるじゃねえか」
(何にでも「クソ」をつけるのが彼の癖でもあるらしくそれがオラついて見せる要因かもしれない)


02_岡本
「なあ、お前今何考えてやがる(※素っ頓狂な返事をされ呆れつつ無視)……クソ死体の数が減った事に気付いてねえのかよ。察しが悪いな」
(芹沢に対して。しかし当の芹沢は今晩のカレーについてしか考えておらず、あっさり無視をかました上で)


03_岡本
「芹沢。お前まだルールをよく理解してないようだから説明してやるけどなあ――こいつらに噛まれたり、怪我を負わされたら大体もうゲーム終了だ。そこからの選択は自由だが――俺はギリギリまでこいつらと遊んでやるのさ。そして時期が来たら自分の手でどうにかする。迷惑はかけんよ」
(噛まれたことで、自ら犠牲になり囮になることを申し出る。パニックなどは起こさずひどく冷静な感じ)


04_岡本
「今日は楽夢(らむ)の誕生日だっただろ。……宅急便でプレゼント送っといたから、迷惑じゃなければ受け取ってくれ……それと誕生日、おめでとう」
(ゾンビの群れに飛び込む前に、疎遠のままだった娘との最後の電話。娘は父を許したのか、孫も会いたがっているから誕生日会に来るよう小さく呟き、そして岡本は静かに涙するのだった)
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