オリヴィア


女性のみ / 28歳
声質イメージ:落ち着いた大人の女性。母性の溢れる優し気なイメージだが芯は強い。どこか陰があり、ミステリアスな雰囲気も持ち合わせている。洋画吹き替え系の女性声を意識していただきたいです。
ケイの夢の中に現れる、美しく物憂げな雰囲気のある女性。
クラウンに自らの子どもと弟を殺され、自らも命を絶った悲しき過去を持つ。今はその魂をアルに引き取られ、彼女の傍で力を借りながらケイを導いていく。彼女もまたポゼッションと呼ばれる平行世界への扉を開ける能力を持ち、且つその力はナコト写本よりも強いものらしい。ケイの前では前作『ナイトメア・アポカリプス』の主人公でもあった「七瀬直純」の姿をして現れ接触を図り、またケイには平行世界の姿でもある「新条螢」の存在を教えた人物でもある。そしてケイに邪神達と共鳴できる『しるし』を与えた。(ちなみにこの『しるし』はシリーズでもある『ナイトメア・シティ インテグラル』の九十九ヒロシや野々宮林檎も同様のものを刻まれている。邪神やそれに属する眷属・神格などが近づいた時に共鳴と共に浮かび上がる)

性格は極めて慈悲深く、母性の強い女性ではあるが、その反面で心の大よそはクラウンへの憎悪に深く囚われており、彼への強い憎しみを募らせている。

以下、ネタバレにつき応募を考えて下さる方以外は避けるのをお勧めします。▼





クラウンの所持しているマリオネット・コーデリアの中に入っている人格は何と彼女のものである。(※クラウンにマリオネットを与えたのはネクロノミコンであったが、そこへオリヴィアの魂を移したのはアル)復讐の手立てとして、『クラウンの前で自分が死ぬことで大切な人が目の前で奪われる苦しみを味あわせてやろうと、娘のふりをして近づく』という自らの命を賭けた復讐を行おうとしていた。
しかし、憎しみは健在ながらも、一緒に生活していく内に彼が本当は独りっきりで泣いている姿を、娘を探して泣く姿を、何より娘をあまりにも酷い殺され方をした彼の悲しみを知り、父子共に同情を覚えてしまうのであった。「どうしてこんな気持ちになるんだろう?」と戸惑い、亡くした本当の家族へ詫びながらも、クラウンに対しての憐れみの心情を吐露してしまう。クラウンがしてきたことに対しての恨みは尽きないのだろうが、その孤独さを知り同じ時間を多少なりとも過ごした人間としては、それを単に“悪魔”と呼んで退けることもできなくなってしまうのであった。

ある日、オリヴィアはケイとアルに協力してもらい、何者かに拉致され命を奪われる寸前であるようにクラウンへと情報を流す。コーデリアの姿をしたオリヴィアは、かつてアル達と共に過ごしていたポゼッションの扉がある塔の上へと昇り、今にも誰かに殺されようとしている風に演技をする。コーデリアが拉致されたと思い込んでいるクラウンは、今にも命を奪われる寸前なのだと信じる「娘」を救う為に、狂ったように走って来て「娘を助けてくれ!」と絶叫する。それがオリヴィアによるコーデリアの一人芝居だとは知らずに。「……代わりに私が死にます! 娘に罪はありません。私を殺して下さい、お願いします。どうか娘を助けてくれ、許して下さい。私が全部悪かったんです……だからどうか――」、地面に跪き、何度も何度も許しを乞うクラウン。嗚咽の中、それでもオリヴィアは決意をしコーデリアの身体と共に塔の最上階からその身を投げてしまうのであった。



※以上のキャラクターの性質上、『コーデリア』の台詞が彼女の台詞になることも多い事をご理解ください。

台詞量:200前後

----------

選考台詞:

01_オリヴィア
「……私の名は……オリヴィア。本来ならば誰にも気づかれないまま魂のみで彷徨っていた――それだけの存在でした」
(ケイと初めて出会った時に初めて名を名乗る。どこか神秘的な佇まい)


02_オリヴィア
「ケイ……貴女は――、神が……神が怖くないのですか?」
(どこか怯えたように、しかしある意味興味深そうにケイに問いかける)


03_オリヴィア
「強くありたい、救えなかった人々の為にみんなを助けたい。そんな風に、あなたが願っていたから。その祈りが私をここに呼び起こしたのです」
(ケイに何故自分たちが出会えたのかと問われ、薄く微笑みながら。出会えた事に嬉しそうにもしている)


04_オリヴィア
「ヒューゴ、フィオナ……待たせたわね。これで、クラウンの……あいつの魂は死ぬわ。目の前で私が死ねば――家族を失った悲しみできっと正気ではいられない……けど。……けど……、どうしてこんなに悲しいんだろう? ごめん。ごめんね、こんな気持ちになるなんて――あいつも……可哀想。可哀想だったの。……、ヒューゴ。フィオナ。今まで、寂しかったよね。ずっと寂しい思いをさせてごめんなさい。今……いま、そっちに行くわ……」
(コーデリアの声と被る事となりますが念のためお願いします。悲哀と憎悪が入り混じり、どうしていいのかわからなくなったよう涙しつつも、最後は振り切るように自死を選ぶのだった)
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -