「心配いらねぇって」
そう言ってあたしの髪をぐしゃぐしゃにすると、スタート位置の方に歩いて行った後藤。
その自信たっぷりな背中が、今だけは頼もしく思えた。
「つーか、心配してないし!!」
後藤は速い。
わかってる。
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