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踊り子パロ臼速

速瀬の勤めてるお店が、表向きは普通の飲食店でその中でショーがあって踊り子さんがいる感じなんだけど、実はその踊り子さんを指名して夜のお誘いが出来る、みたいなとこだったら良い…踊り子さんは男も女もいて、基本的には男性は女性が、女性は男性が買うんだけど特殊な人もいるようなね…
で、速瀬は元々のビジュアル的にも女型の方で踊ったり(基本は男性の方だけど)もしてて、たまたまその時に目をつけた客が臼井でね…。
最初は新規のやつですっごい見てくる客がいるなって位だったけどなんだか常連さんと話してるのが見えて「…?」ってなって、でもその時はそこまで気にしなくてだけどそれからかなりの頻度で自分がショーに出る時は臼井がいるものだから不思議でたまらなくて、ついつい目で追ってしまうようになって。そしたらたまたまショーの前に店先で臼井と出会って、そしたら案の定臼井は嬉しそうな顔をするものだから(あ、やっぱ認識されてた)ってぼんやり思って。
「なぁ。あんた暇なの」
「どうして?」
「…最近よく見る。かなり通ってるだろ」
「へぇ、認識してくれてたのか。嬉しいよ」
「…嬉しい?」
「そう。俺、君目当てで通ってるんだ」
「っ」
「ーって言ったら、…困るかな?」
「え…」
「今日も出るのか」
「…出るよ」
「楽しみにしてる」
そんなやり取りをしてしまってから客席に臼井がいるのかどうかを毎回確認してしまうようになる速瀬…本当に自分目当てで来てるのかなんてわからないのに、どうしたって自分が入ってる時はいつだって一番見えやすい席にいる臼井が気にならないわけがないんだ…。
そんで、なんとなく、いつか指名されるのかなって思ってるのにそんな気配は全然無くて、だけどあれだけ常連と話してたり頻繁に店に来てるならシステムを知らないわけがなくて、じゃああいつが興味があるのは俺の踊りなのか?って考えて、少しがっかりしてしまってる自分に気付くんだよ…。
「や、踊りを評価してもらえるのは良い事だ、そこが本来の仕事なんだし、大体男が男を指名するケースの方が特殊なんだから、いくら俺目当てだって言われたからって…!」
って一人で悶々とする速瀬…。その時点でもう思考を臼井にばかり向けてしまってる事には気付かないんだよ…はぁ…。そうやって段々臼井の事で頭がいっぱいになっていくんだよ…
指名させても良いけどなんとなくそれが無いからこそ近くなっていく距離でも良いな…
あ〜〜〜でも指名されてドキドキしながら指定された部屋に行ったら普通に話をしたい、そういう事はしないで良いからって言われてえってなるのとか…。
あっでもあれ 速瀬の踊ってる姿が好きで、独り占めしたくて指名して、踊ってよってねだる臼井…?
速瀬は普通に拒否するじゃんね…
「いやいやいや音楽も無いし一人でそれは無いだろ…!」
って否定するんだけど、臼井がじっと見つめてくるから「ウッ」ってなって、じゃあ、ちょっとだけ…って…。
それは皆と普段踊ってるものじゃなくて、即興の、音も無くて一人でも魅せる事の出来るもので、速瀬からしたら苦肉の策なんだけど、そんなものを見せたれたら臼井はもっと速瀬の事興味持つし好きになるじゃんね〜〜〜????
そんで終わった後の速瀬に「すっ………ごく綺麗だったよ」って笑うの…。



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