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付き合いたての臼速妄想+SS

付き合うようになって速瀬を大事に扱うようになる臼井とかさ〜〜〜〜
スパダリっていうわけではないんだけど、臼井に丁寧に扱われることにくすぐったさを覚える速瀬可愛いからそういう扱いしてほしい〜〜〜〜〜
壊れ物を扱うように大事にしすぎてそのせいでどこか距離があって心が繋がらない臼速ちゃ〜〜〜〜〜!!!!!!


そろり、そろり。臼井は、まるで壊れ物を扱うように俺に触れる。
「…別に、俺女じゃねーんだからもっと普通にしていいんだぜ?」
つか付き合うまではお前わりと俺に対して雑だったじゃん。セックスをして風呂に入って、綺麗にしてもらってベッドに入って。不意にぼんやりと、そんな事を考える。
電気を消そうと手を伸ばした臼井はこちらを振り向き数度瞬いて、苦笑しながら腰を下ろした。
「どうしたんだいきなり」
まだ、眠くならないのか。手にしたリモコンで明るさを調整しながら問うてくる臼井に、うーんと首をひねる。正直体力は消耗したしすごく眠い。けど、気になってしまったのだ。
そんな俺の意図をくみ取ったらしい臼井は、身体をこちらに傾けて腕を伸ばす。あ、撫でられる。そっと目を伏せれば小さく笑みをこぼして、臼井は予想通り優しく俺の髪に触れてゆっくりと手を滑らせる。子供をあやすみたいに優しくゆるやかに頭を撫でられ、眠りの沼が本格的に手招きを始めた。
はぐらかされてしまうだろうか。うとうととしながら考えていれば、けれども臼井はゆっくりと口を開いて。
「速瀬は、綺麗なんだ」
その言葉に思わず目を開けば、慈しむように向けられていた視線がむずがゆい。
「こら。…眠いなら寝ていろ。お前の意識がはっきりしてられたら、俺も恥ずかしいだろ」
珍しく照れる臼井に、こちらも恥ずかしくなって目を閉じて。それでもその言葉を聞き逃さないように意識は耳に集中させる。…臼井の澄んだ声は、やたら落ち着いてるからきっと眠気には勝てなくなるだろうけれど。
「…別に、変に優しくしているわけじゃないさ。現にこうやってセックスもしている」
ただ、俺にとってお前は、純粋すぎて。…いつだってどんな時だって、お前は俺にとって綺麗な存在で、今はこうして触れる事が出来て近い所にいるけれど、深く触れてしまったら壊してしまうようなー…。
そう言って、撫でる手が止まる。
「うす、」
「…俺なんかが、触れていいものだったのかって」
お前のその真っ直ぐな瞳や、綺麗な心。そんなものを知るたびに、気付くたびに、愛しいと思うたびに、無性に怖くなるんだ。
そう呟いた臼井の声が少しだけ寂しそうな事に気付いて、何も言えない俺は黙って目を閉じる。
(なんでお前が、そんな事考えてるんだよ)むしろ全部そっくり返したいくらいだ。
いつだって綺麗なのは、俺じゃなくて臼井の方で、…いつか壊れてしまいそうなのも、お前の方じゃないか。
伝染したみたいに寂しくなって、俺は寝たふりをしてそっと臼井の服の裾を引く。一瞬驚いたように息をのんだ臼井は、けれどもふっと微笑んで電気を消すと、隣にもぐりこんで抱きしめてくれた。

【壊れ物に触れた指先】



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