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付き合ってない臼速妄想

ちゃんと付き合ってない臼速を考えるの下手だからその辺はぬるっと流して欲しいんだけど、
例えば両片想いなんだけど臼井ノンケ速瀬バイとかだった場合に、速瀬が臼井に対して気持ちを向けてて、その事に臼井も気付いてるはずなのにずっと知らないふりをしてて、だけど直接言われてしまったとして。
「好きになってとは言わないから、」ってただ気持ちを伝えたかったんだって速瀬に、だけど臼井だって自分が男を好きだって事が認めきれないだけで速瀬に対して好意はあって、じゃあ、ってなる臼井さぁ。
「顔さえ見なければ速瀬髪長いから抱いてあげれるよ」
って言っちゃうのとかね…。
もちろん速瀬はそんな事は考えてもいないし本心としては望んでいないけど、少なくとも臼井とセックス出来るチャンスであって、それを逃したくはないだろうから条件を飲むじゃん。
それから始まる曖昧な関係の日々がさぁ…。
その条件の中で、臼井にとっては2つの利点があって、勿論自分で言った「女として抱ける」に関しては、正直無理だと思うんだよね。だって体格が明らかに誤魔化せるものではないから。だからそれは本当にただの口実で。
さっき言ったけど、バックの攻めの利点は1つは自分の顔を見られずに済むって点。
そういう条件を提示してしまった以上は臼井は出来れば優位にいたいわけで、そうなった時に自分がどんな顔をしてしまうかわからない以上は向き合う事は出来れば避けたいと思うんだよね。
そんで二点目は速瀬の顔を見なくて済むって点。それこそこの場合は本当に臼井が不安になるとこだと思うんだけど。
臼井の中では多分これって賭けみたいなところもあって、本当に自分が男を好きなのか、抱けるのか、…速瀬を好きなのかって気持ちに対して結果が出てしまうもので。だけど多分臼井はそれを望んでないとこもあるんだよね。だってどちらだとしても認めるのは怖い事だから。
例えばそれが違うってなった時に、自分は何をした?って気持ちが湧いてしまったら終わりだと思うのね。
だって好きでもない、男を抱いてしまったって事実は、多分臼井みたいなタイプにとってはあまり良い経験にはならないと思うんだ。例えばそれが全く知らない人間ならまだしもチームメイトだったら。そういうのって、きっと沢山後悔すると思うの。
で、逆に好きだって認めてしまった場合。この場合に関してはまぁ考えなくてもわかる事なんだけど、すごい勇気がいる事で。同性を好きになるって行為を、他の人がしてるならきっと臼井は偏見とか無いからって笑えると思うんだけどそうじゃないじゃん。
自分が男を好きになってしまった場合の心の対処法をきっと臼井は知らなくて、だからこそ現時点でも速瀬を好きだって可能性を認めきれなくて、そんな状況で、速瀬を抱いて、まっすぐに自分を好きだって気持ちを向けられてしまったらきっと臼井は落ちてしまうから。好きだって、嫌でも認めてしまうから。
だから、お互いに顔を見なくてすむバックでやるのは臼井にとってはすごく都合の良い事で、だけどそれってその過程を通り過ぎてしまった速瀬にとってはきっとすごく寂しい事で。
だからどんなに抱いて抱かれててもきっと気持ちはすれ違うし、結局はダメになってしまうと思うんだよね。それにきっと臼井は速瀬の声も奪ってしまうと思うの。声は視覚と同じくらい刺激の強いもので、だからこそ速瀬のあられもない声を、そこから発される好きを聞いてしまったらダメで、だから「声聞いたら萎えるから」っていう、きっとまた速瀬を傷付ける言葉で塞いでしまってさぁ。
それでも漏れてしまうものは全部覆い隠してしまって。
そうして、臼井のプライドだったり理性を守るために速瀬の心は傷ついていって、「やっぱり嫌だ」って「…女の代わりなんて、本当は嫌なんだ」って「もうお前とはしない」って言われて、そこでやっと速瀬を好きだって認めてくれ臼井…。

ごめん話したいことだけ言うからそっからの過程は全部とばすけど、そうやってちゃんと速瀬を好きだって気持ちを認めてめいっぱい速瀬に好きを伝えて、プライドも何もかも捨てて速瀬を選んで、そうして何度も重ねたはずの体と改めて向き合った時に(ああ、やっぱり俺は速瀬が好きだ)って認めて欲しい。
何度も抱いて抱かれたはずなのにちゃんとお互いを好きだって好かれてるんだって思いながらするセックスはきっとすごくあったかくて、臼井はそれまで少しだけ(これで良かったんだろうか)って思ってたのに、ぐずぐずに蕩けてる速瀬の瞳に、やらしく歪む表情に、吐き出される愛の言葉に真っ白になって。そうやって今まで見ないようにしていた色んなものと向き合った時に初めてそれをちゃんと受け入れる臼井とかさぁ。
速瀬だって、今まではずっとシーツだったり枕だったりしか見てなくて、愛の言葉すら全て塞がれて、きっと友達でいた時よりいっぱいつらくて寂しくて、だからいっぱい幸せで。そういうね…。
こう…今まではずっと誤魔化してたから見えなかったものと向き合った時に来る差というかギャップというか、に、ぐっちゃぐちゃになる臼井さぁ…。
余裕は保てたかもしれないけど、きっと沢山の事を見落としてたんだよっていう…。はあ…。





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