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曖昧な関係の臼速妄想

普通に付き合う臼速も好きなんだけど、付き合うって形は取らないけどずっと側にいる臼速もとても好きなんだよなぁ。
もちろんその場合セックスは伴わないけど、軽いキスとかはする、みたいな少しだけ曖昧な関係の臼速。

友達なんだけど、不意に二人きりの時に空気でキスしたりしてて、臼井としてはちゃんとした方が良いのかなって思うんだけど、それを速瀬に言ったらすごい微妙そうな顔をされて。
「…こういう事許されるって事は、…そういう事だと思ってたよ」
「別に、…臼井が嫌いとかじゃねーけど」
「じゃあ、」
「でも、それってどうしてもそうしないといけねーの?」
そう言って寂しそうに見つめてくるから、じゃあ、って。「じゃあ、どうしてそう思うのか理由を聞かせてくれないか」ってその頬に手を滑らせて。
そっとその手のひらを包みながら速瀬はちょっとだけ躊躇って「…別れるのが、こわいから」って。
「別れる?俺は付き合おうって言ったんだ」
「知ってる。でも、付き合うって事は、別れるっていうはっきりとした選択肢が出てくる。友達のままなら、…何かあっても、なぁなぁに出来る」
「…俺は、結構速瀬の事好きだよ」
「…俺も多分臼井の事好きだ。でも、だから、…余計に嫌なんだ、それ」
きっと付き合うって形を選んだら俺たちはダメになるから、それなら今の関係のままがいい。友達で、だけど、こうやって少しだけ特別で、キスは、するけどセックスはしない。…恋人じゃないから、束縛もしないけど、ほんの少しの欲張りは許される。俺は臼井とこの位の関係で、ずっと側にいたい。
そう言って、「…それじゃ、ダメなのか」って震える声で速瀬が呟くから。
「…良いよ。俺も、速瀬とのこの関係は気にいってる」
って臼井はそっとそのまま速瀬にキスをして。
そうして、少しだけ強ばっていたその体から力が抜けた事を確認して安心して、だけどちょっとだけ寂しくなるんだ。
お互いがお互いを好き合ってる事をわかった以上は、臼井としてはちゃんとした『恋人』って形になりたくて、あわよくばその先も望みたかったけど速瀬がそれを望んでない事はこの言葉達から痛いほど伝わってきたから、じゃあ、ってなるんだ…。
速瀬がそれを望むなら、それで良いよ、って。
速瀬だって本当はもっと踏み出したい気持ちはあるんだけど、それよりも今の関係から変わってしまうっていう事の方が怖くて、きっと速瀬にとってはその曖昧で不安定な関係が一番楽だし居心地が良くて(本当は付き合う事で得る事もたくさんあるのに速瀬はそれを知らないから)だから壊したくないんだ。

(あくまでもこれは付き合わない臼速の妄想を広げただけなので基本的にうちの臼速は付き合ってるしわりと日常的にイチャイチャしてますすいません)



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