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リーマンパロ臼速

なんか水樹とかはやっぱサッカーの道に行くかなって感じだけど、それ以外はなんだかんだ普通に就職したりするんだろうなぁって感じる。 特に速瀬はサッカーで食っていこうってタイプじゃないだろうしなぁ。
普通に高校卒業して、普通の会社に就職して、そんでぼんやり皆との思い出を振り返って(楽しかったなぁ)ってちょっとしんみりしながら笑ったりして欲しい。
ナチュラルに同棲してる臼速で悪いんだけど、速瀬の方が大体いつもちょっと残業食らって(別の会社だからどっか近くの喫茶店とかで待ち合わせてる)臼井は速瀬が終わるの待っててくれて、そんで合流したら二人で夕飯の買い物に行って、仕事の愚痴とか言いながらのんびり帰ってほしい。
そんでたまーに土手とか通った時に忘れ物のサッカーボールを見つけて、顔を見合わせて当たり前のように二人でボールを蹴りあって、最初は軽くパスしたりするだけなのに段々熱くなってきて取り合いになったりして。思いっきり走って後にハッと冷静になって、苦笑いし合ったりしてほしい…。
「あー楽しかった」
「やっぱ良いな。こういうの」
「ああ。…あ、臼井お前土ついてんぞ」
「え?ほんと?どこだ」
「こっち」
「…速瀬も裾のとこ汚れてる」
「げ。マジだ。洗濯大変だな」
「ちゃんと分けて出してくれよ」
「はいはい」
「…皆、元気かな」
「…まぁ、元気だろあいつらは」
「今度皆飲みに誘ってみようか」
「君下達も?」
「うーん。とりあえずまずは同級生だけで」
「…賛成」
「…ああでも、水樹は難しいかもしれないな」
「お前が誘えば来るんじゃねぇの?」
「またそういう事言って…。都合が合えば来るだろうけど。あいつはサッカーが一番だしなぁ」
「それもそうか」
「とりあえず、皆に連絡回すか」
「帰ったらまずは俺たちの予定から確認しよう」
「あ、待て。今週の日曜は絶対ダメだからな」
「…、ふ、わかってるよ。その日はデート。覚えてる」
「…なら良い」
「…、速瀬、」
「あー?」
「…好きだよ」
「…知ってる」
「じゃなくて?」
「…、俺も」
すき、って唇から溢れる前に触れるようにキスをして、思わずキスしたけど慌てて周りを見渡して暗くなって誰もいないのを確認して、二人でまたちょっとだけ笑い合ってそっと手を繋いで帰ってほしい…。



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