1号室の子守@
あつみに呼ばれて仕方なく外に行った、俺が見たのはは裸足の女だった。
どう見てもおかしいな光景だろけど、居間のソファーによこたわらせた。
慊人「とりあいず東さんにでも連絡するか?」
春華「うん、そうだね。」
東さんに連絡し、すぐに来てもらえる事になった。
あつみにはそれで納得してもらって帰ってもらったが…。まさかお袋の知り合いだとは思ってはいなかった。
細川「あれ〜、こんなとこに集まってどうした?」
春華「女の子が倒れてたんだって!」
慊人「迷惑なことになりそうだ…。」
さっさと東さんに引き継いでもらいたい。
慊人「それにしてもよく寝れるな…。」
春華「あはは、まるで人魚姫みたいだよね!」
細川「…人魚?眠り姫じゃあなくて!?」
春華「そう、そう!眠り姫!」
なんだそりゃってなるよな!
鳥山がなんかごまかしてるが、無視してたら東さんが来てくれた。
清水「倒れている女がいると聞いたが…、寝てんのか!?」
慊人「ん、あぁ、さっさと連れてって…。」
清水「一ノ瀬…、でかした!!」
細川&春華「「は!?」」
でかしたって言われても嬉しくない俺は、言葉を失った。
一体、どういう事だよ?
清水「お前の母親から連絡あってな…。」
きなこ「…ん?ここ…どこ?」
春華「あっ、起きた?」
慊人「じゃあ、東さんあとはよろしく。」
面倒くさくなって居間から出ていこうとしたら、呼び止められた。
清水「待てって、一ノ瀬先生が迎えに来るまで面倒を見てくれないか。
君もここにいてもらう。」
きなこ「…どうして?」
現状を把握できてない感じだったけど最悪だ。
慊人「なんで俺が…。」
清水「命令だとよ。今の君は春だな。」
きなこ「うん、春だよ。」
今のってどういう事だ?
少し沈黙が続いてやつが出てくる。
きなこ「…で、何か用か。」
清水「あぁ、お前が彼女を連れ出した理由を知る必要がある。」
きなこ「たしかに俺が春を連れ出したけどな。
春にそうして欲しいってせがまれたんだ。
な、俺だけが悪く言われるのはよせよ。」
慊人「俺!?お前、女だろ。んな、言葉使うなってーの。」
きなこ「ふ〜ん、悪いな。俺は俺、春は春だから気にすんな。」
人をおちょくっている目の前の女に俺達は目を疑った。ソファーの上でばたついているこいつは二重人格らしい。
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