文 | ナノ
「ぁ、つ…んん、あ」
ギシギシとベッドが軋む音と自分の喘ぎ声にまだ残った理性がじりじりと焼かれていく。
たまに、真ちゃんは無茶苦茶に自分を抱いてくる時がある、まるで獣みたいに。いつもと違う彼に少しの恐怖と興奮を覚える自分がいて高尾は眉を寄せた。それを気が逸れていると感じたようで緑間の手がするりと脇腹を撫でつけてきた。
「ひ、ぁっ、…し、ん、ぁあ!」
それすらも敏感に感じ取る身体はびくりと跳ねる。ゆっくりと熱い緑間のモノで中を掻き回されると焦れったくて堪らない。
ふるふると高尾の性器は震えながら蜜を零している。
もっと強い刺激が欲しい。涙で濡れた目で緑間を見るとどこか楽しそうで悔しさを覚える。こういう風に緑間が抱いてくる時は大抵焦らされるんだ。この前も結局高尾の方から強請ってしまった。今回も例外ではない。
「ぁ、は、もっ、ちゃんと、んぁ…して」
ぐっと肩に回った手がそのまま背中を滑っていくと自分とは大分違って華奢な腰を掴んだ。ぐりぐりと固くなったモノを内壁へと押し付けると逃げるように上へと腰が上がっていく。
「あっ、ぁあ…ゃあ、んん、ぁ、は」
逃がさないようにとがっちりと腰を掴んで引き寄せると高尾はほんの少しの苦しさを恍惚とした表情に滲ませた。腹まで反り返った高尾の性器からは白が少し混じったものが垂れている。くちょくちょと結合部からする音に耳まで犯されそうだ。
「んぁっ…しんちゃ、ん、ぁ、あっ」
「ん…」
シーツを掴んでいた手が緑間の頬を包んで自分の唇を押し付ける。ぺろりと唇を舐められ少し隙間を開けると緑間の舌が入ってきて高尾のものを絡めとる。
「ん、っ…ん、ふ、ぅ」
外見からは想像できない激しい口付けに必死についていく間にも動きを再開されてろくに声を出せず熱がどんどん籠もっていく。
「ん、はっ…」
胸につくくらいまで脚を開かせられるとさすがにきつくて息が詰まる。それに追い討ちを掛けるように突き上げられると頭が真っ白になりそうだ。ぴったりとくっついたせいで互いの腹で性器が擦れて喉がひくつく。緑間はそれを分かってやってるようだ。摩擦で限界まで膨らんだ性器は簡単に白濁を吐き出す。
あっけないくらいに、
「あぁ、は、ぁや、ぁあっ」
まだ果てたばかりですぐに揺さぶられるとすぐに上を向いたそれに高尾は元気だな、なんて自分で思う。
きゅっとした締め付けに耐えると緑間は視線を落とす。聞こえてくる息遣いにもっと滅茶苦茶にしたいという加虐心が込み上げてきた。
自分の下で切なげに喘ぐ高尾の太腿に手を掛けると纏わりついてくるような内壁の動きに逆らい一気に奥へとねじ込む。目が見開かれてぱくぱくと開いた口に酸素まで奪うように口付けると投げ出された脚がするりと腰を撫でていった。
「っ、あぁ、ん…ん」
「っ…」
びくびくと内壁が痙攣して絞り取るような動きに逆らわず中に欲を吐き出す。
汗で張り付いた髪を除けてやると少し汗で濡れた額に口付けを落とした。
「は、ぁ…子ども、出来そう」
「出来るわけがないのだよ」
「分かってるって」
冷えて固まった自分の精液を見て改めて思った。こういうことって子孫を残す為の行為だ。でもオレは当然子どもを産めない。すごく勿体無い気がする。
腹の中に溜まった緑間の精液はまだ温かくて、
「子ども欲しいな…」
「…」
今なら産めそうな感じがする。
「うん、いけそう」
「なら、出来るまでするか」
「へっ?」
「子づくりするのだよ」
まだ溶けて柔らかい後孔に熱を持ったモノを押し付けられて高尾はぐっと息を飲んだ。
てらてらと光った唇に引き寄せられるようにしてそっと目を瞑った。
これはきっと毒、
2013/04/14
2人の子ども見たい