いっちーは俺の家庭教師だった。初めて会ったのは去年。俺は中学3年生で、いっちーは大学1年生だった。受験勉強を全くしない俺に見かねた母さんが、ある日いきなりいっちーを連れて来た。いっちーは頭の悪い俺にもわかりやすいよう丁寧に勉強を教えてくれた。たまに対戦ゲームもしてくれた。映画も連れてってくれた。優しいし、イケメンだし、おもしろいし、単純にできてる俺はすぐにめろめろになった。最初は憧れだったけどいつのまにか恋に変わっていて、好きだって言ったらいっちーは俺にちゅーしてくれた。「じゃあ付き合う?」って聞かれたから頷いて、一週間後にはエッチもした。

 俺のことが好きだから付き合ってくれたんじゃないことには気がついてた。いっちーは好きだなんて一度も言ってくれたことはないし、態度からもあまり感じられなかった。でも俺がいっちーのことが大好きなのは本当だから、隣にいられるならそれでも構わないと思った。





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