「フラン!私のケーキ食っただろ!」
「あ、ばれましたー?」
「ったりまえだろ!アホ!」
私の名前は、ソラ!男勝りな女。こいつは、私の可愛くない後輩!
「や、だって、なんか、たべたかったんですもん」
「うっせぇ!カス!」
「ほんとに、口悪いですねー、彼氏なんて一生できませんよー」
「……る…し」
「はー?」
「お見合いするし…どうせ、可愛くなったって、意味ないし!ばっ、かじゃないの!!」
声が震える。しょうがないじゃん…これが、私の精一杯の親孝行なんだから、しょうがないじゃん…。
バンッと、乱暴にドアを閉めてうざい後輩にさよーなら。
でも、閉めるときに、一瞬フランの顔が見えて…驚いた顔をしていて、なんか、
苦しくなったのは、内緒。
***
「ソラさん、すきな音楽はなんですか…?」
「え…?ああ…私は」
お見合いの相手、否アルジェンの声で覚醒する。…好きな音楽や、好きな画家。他愛のない会話をしていた所。
「わたし、は」
どうしてだろう
どうしてフランの顔が忘れられないんだろう、
あんな馬鹿な後輩なんて
好きになったら
...おしまいなんだから
「っ、先輩!!」
フランの声がした。
夢じゃなくて目の前にフランの顔が――――
ぐいっ、強い力で腕を引っ張られてあとは――ひたすら走り続けた、アルジェンの声が聞こえたけど、聞こえないフリをした、
「フラン!!わたし、」
「養ってやりますよー、アンタの親も…もちろん」
「―――アンタも」
「え、それって…」
「それが夫の役目、ですしねー」
「フラッ……わたし、」
「もーなかないでください、」
最後に、不敵な笑みをみせてあなたはこう言うんだ。
「 好きですよー、……………一生守ります」
(わたしも好きだよ、)
(思わず抱きついた)
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実は前半はかなり前に書いて後半は今書きました、文章ちがいますね(苦笑)
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