私の好きな人は、カエルの被り物をしていて、かっこいくてたまに可愛い。


――私の片思い、



***





「フラン隊長、報告書が出来上がりました」

「あー、ごくろうさまですー」


口からでる、鈴のような声。無気力な顔。


――ああ、すき

――大好きです。あなたの全てが愛しい。

話したい、もっともっと、あなたを知りたい。


「フラン隊長、」

「はいー?」

「フラン隊長の事何か教えてくれませんか?」

「トップシークレットですー」

「…そうですか」



――ああ、もどかしい。

私は心の中で舌打ちした。

「嘘ですよー、ソラにだけ教えてあげますー」

「え…」

「ただし、1日一個ですー」

「あ、はい…!」


まさか、そんなこといってもらえるなんて思ってなくて、声が裏返ってしまった。そんな私を見てフラン隊長が少しだけ笑った気がした。

――あ、可愛い


「じゃあ、今日の分ですー」

「あ…はいっ、」


生唾を飲み込む。
わたしはあなたとこれだけ話せただけで嬉しいから、………だから、……だから、………。


「ミーは好きな人がいますー」

「…ぅえっ!?」


――聞かなきゃよかった


そう思うなんて、考えてなかった。



***



「はーい、ソラ、今日の分ですよー」

「…」


――お願いです、昨日のは嘘っていってください。


「好きな人は、髪の色が金色ですー」


「ん……???」


ヴァリアーに金髪はベル隊長と私の二人。


――わ、たし…?



「ふら、」

「じゃあおやすみなさーい」

バタン、扉が閉まる音ともにわたしは床に座り込んだ。


「っ………」


――かお、あつい




***



「ソラー、今日の分ですー」

「はい、……」


心臓が爆発しそうなくらい速まってる。


「ミーは、」


「……っ、」


「ソラのことが、す」


ピピ、ガガーッ

「ゔぉおいっ!!!!!」

無線に流れてきた、聞き覚えのある声。


「任務だぁ!!!庭に今すぐこいっ!!!」


「了解ですー」
「はいっ」





───どうやら私の片思いはまだ続くらしい。





(ししっ、カエルどんまい)(本当KYですよねー)

(ゔぉおい!!!)




アトガキ───────

やっぱり、スクアーロはKYだと思います。




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