HappyBirthday!
そう言われたら私ははにかんで笑う。ありがとう。そういって、私は笑うの。
部屋に帰ったら友達、家族、恋人からのプレゼントがたくさんあって、
今までの誕生日は、ね。
***
ピッ、ピッ
心電図の音がやけにうるさい、私はベルの声が聞きたいのに。
「………どうしてだよ」
そう、呟くベルの顔がすごく悲しそうで、私は顔をしかめた。
──どうして、
──どうして泣いてるの?
声が出せなかった。ううん、きっと出したけど心電図の音で掻き消されたのね、
─ねえ泣かないで?
──わたし誕生日なのよ?
「…好きだよ、ソラ」
そう、あなたは呟いてわたしの目蓋にキスをした。
─わたしもすきよ、
──大好きよ。
そう、答えたかったけど声は出なかった。
「…─HappyBirthday、to you、HappyBirthday to………you…」
──ああ、歌ってくれてるのね、ありがとう
「…─HappyBirthday…dear…」
「──ソラ、」
そしてあなたは、シルバーリング、結婚指輪を私の薬指にはめて
「──幸せにしてやるからな、」
ししっ、そういってあなたは不敵な笑みを浮かべた
「…─HappyBirthday to you……」
───ありがとう、
──ごめんね。
***
「ベル先輩って以外と一途だったんですねー」
「ゔぉおい…あれは、ソラ限定だろぉ」
「ミーには無理ですねー」
「植物状態になった婚約者を愛し続けるなんて」
end────────
あけましておめでとうございます、お久しぶりです。
今年一発目からバッドエンド失礼します(*´∀`*)、
今年もよろしくお願いします!!
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