「ボス…ッ!」
うぜぇカス。ノックぐらいしろといってやりたい所だが、ギャアギャア騒ぐだけしかできないバカ鮫が切羽詰まった顔をしているのを見て俺はなぜか聞けなかった。
「ソラが…ッ」
今も…覚えてる。嫌な汗が背中を伝ったのを。
「片腕がなくなった…」
初めてカスの涙を見た。
***
「私は大丈夫だよ!」
にこ、と笑う医務室のベッドに横たわるのは正真正銘俺の恋人、ソラだ。
それから一ヶ月がたちソラはまた戦場に復帰した。
だが、またソラは任務に失敗した。
***
「私は大丈夫だよ!」
「………テメェが笑うのは、大丈夫と言うのは」
「殺されたくないからか?」
「え…」
医務室には部下のベルフェゴールと俺とソラだけ。ベルフェゴールは固まっている。
「私っ…!!」
「ソラ!…やめとけって…」
「でも…!私は、、」
わあ、とソラが泣いた。殺気がベルフェゴールから沸いた。
「愛されたことのないボスにソラの気持ちなんていったって無駄」
***
「ぁ゙………っ」
かは、とベルフェゴールの声で我にかえる。気がついたら医務室は血まみれでベルフェゴールの首をしめていた。
「やめて…!」
ソラが叫ぶ。…ベルフェゴールの細い首をしめている手にちからを入れる。
「ゔぉおい!!!!ザンザスやめろぉっ!!」
よく見たら自分が怪我をしている。さすが天才だ
「は、な………せ…よ!!」
そういって、ベルフェゴールは足で俺の横っ腹を蹴ろうとし、避ける。手が自然に離れる。
「……がっ……!!」
横っ腹から血が出る。あぁ、ワイヤーか、この部屋にはワイヤーが張り巡らしてある。だから、カスも部屋には入ってこないのか。そんなことも考えられないくらい、自分は腹が立っていたのか。
「ゲホッ……!!」
ベルフェゴールが咳き込む。
「ベルぅ!!!大丈夫かぁ!!動けるなら今すぐ…………!!」
カスが絶句した
なぜなら、ベルフェゴールが俺につかみかかってきたからだ。
「……マジでいい、か、げんにしろ、よ…!!」
胸ぐらを掴みながら話すベルフェゴール。
「…ソラがどんな…き、持ちで笑って、るかもしらないくせ、に!!!」
「ソラがボスのこ、と好きなの、知ってるくせに!!!!」
「わかれよ!!!!眉毛ッ!!!!!」
そのあとベルフェゴールの首をしめたのは当然だ。
─────
続きます
意味わからない。
ベルはヒロインちゃんが好きだから………
また次話で(〇>_<)
失礼しました
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