「これ以上欲しても両軍、被害は無益に拡大する一方だ」
赤髪の…シャンクス…?
「ししっ、おれが子供の頃シャンクスって海賊に会ったんだ。そんでまー色々あって、海賊王におれはなる!」
確か前に、ルフィの話でそんな名前が出てきたような気がする…ような。
「まだ暴れたりない奴が居るのなら、来い!おれ達が、相手をしてやる」
それじゃあもしかしたら、この赤い髪の人(あ、だから赤髪のシャンクスって呼ばれて…そのまんまだ)が、ルフィに…色々?影響した人なのかな…。
「どうだ、ティーチ。いや…黒ひげ…!」
――赤髪のシャンクス、っていう人がきっと船長の海賊団を眺めていると、場所にいる誰もがある方向を見たから、私も疑問符を浮かべながら、そっちを見る。
するとその視線の先には、比較的黒で統一された格好をしている男が居て。
「ゼハハハ、やめておこう。欲しいものは――」
すると、男が私を見て、目が合った。
「まあ、手に入れた…お前らと戦うには、まだ時期がはぇえ」
そうして男はまた笑うと、去っていった。
私の両腕が、吊っていた糸が切れたみたいに、重力に従う。
その反動で身体がぐらついて、倒れそうになる。
けど直ぐに足がしっかりと張って、落ち着いた。
「――全員、この場は、おれの顔をたててもらおう」
――戦争が、終わる。
「白ひげ、エース…二人の弔いは、俺たちに任せてもらう」
――私は何も…何も、出来なかった。
「――マルコ」
そう小さく呟いてマルコが居る方を見ると、ぐるんと勢いよく身体がその方向を向いて。
少し目を丸くしながらも、私はどこか周りを見て
「ありがとう」
そう呟いてから、マルコの方へと、走っていった。
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