(ラスト)
『なるほどくん、』
その時、急に脳内に懐かしい声が響く。どうしてかはわからないけど、千尋さんが僕に語りかけてきたような気がした。
『なるほどくん、口に出すだけが伝える手段じゃないわ。』
『発想を逆転させるの 言葉じゃなければ伝わらない訳じゃないのよ』
「言葉じゃなくても、伝わる?」
「ム、なんだ、準備が出来たのか?成歩堂」
「………うん、っ!」
僕は思いきり御剣を引き寄せた。
声が駄目なら唇で、
「……」
「…これで満足かよ、」
唇を離して御剣に問いかける。けれど、御剣は何も答えなかった。
「……」
「御剣?」
「………こんなこと、反則だろう なあ、成歩堂?」
そう言って妖しく微笑む御剣に、僕は貞操の危機を感じたのだった。
お粗末様でした!
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