シナリオ草案について


 
Q.台詞に出てくる「飽きる」とか「締め切り」って何のこと?


A.ただのシナリオ書いてるときのとのの心情です。

この春樹や類、また瑞希や春の台詞は、そのまま、その台詞を書いた時のシナリオの進行具合を現しています。
「飽きる」って言ってたらその時はシナリオを書くのに飽きてきてたし、「締め切り」って言ってたらその時は締め切り日に書いてたり←

何故こんな台詞回しがあるかと言うと、実は今作ゲームのシナリオ草案に原拠があります。
この『アリス、はじめました』は、私が高校時代に国語最後の授業課題で提出した『アリス、はじめました。』と言う小説が元になっております。
国語最後の授業課題は「原稿用紙25枚以内で小説を書きなさい」と言う物でした。
これがまた中途半端で、ss小説を書くには長く、まともな短編小説を書くには短すぎる枚数でした。
枚数に悪戦苦闘しながら、結局26枚と若干オーバーしながら書き上げた『アリス、はじめました。』は、ゲームと同じく完全ギャグパロディテイストで、そのギャグのなかの一つには「登場人物が原稿用紙の枚数に触れる発言をする」と言うものがありました。今作ゲームのあの締め切り発言等は、その原稿用紙時代の名残なのです。
春の「序盤」や瑞希の「後半」、類の「締め切り」の発言部分には、草案となった小説では、原稿用紙の現時点枚数や残り枚数について触れた発言をしていました。
唯一、春樹の「飽きる」だけそのまま使用しています。
草案時もシナリオ時もあそこらへんを書いてる頃は飽きが来てたんだと思います(笑)

草案から原稿用紙枚数の関係なくなったシナリオに直す際、この原稿用紙発言部分はカットしようかとも考えましたが、結局は形を変えて使う事にしました。
理由は、作中の数少ないギャグだという事もありましたが、なかなか進まない話を無理矢理進める潤滑剤として大変便利だったからです。
原稿用紙時代は春と出会った時点で原稿用紙10枚きてましたから(笑)
場面の切り替えなどにも大変重宝しました。




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