『クリスマスのご予定は?』
「んなもん、あるか。」
『ですよねー。』
「とりあえずヤるけど。」
『それしかねーのかよ!』
「愛してる………からヤる。」
『最後が余計。ちっともときめかない。』
高杉晋助、言わずと知れる凶悪攘夷志士。鬼兵隊総督である。
色々と恐ろしい呼び名はあるけれど、恋人の名前にとっては甘えたでエッチなただの男である。
『せめてケーキぐらい食べようよ。また子ちゃんが予約してるらしいし、』
「甘ぇモンは苦手だ。俺ァお前ェを食いたい。」
『ちょ、どこ触ってんの!』
「乳」
『揉むな!ヤんのはわかったからそれは夜にして!少しはクリスマス気分を味あわせなさいよ!』
寝っ転がったまま、不埒な手は着物の上から胸をもみもみ。やめろと言えば「じゃあケツならいいか」とお尻に手を下ろす。どこもダメだっつってんでしょ。
高杉の頬をぎゅむと抓れば痛みを訴える声。だけど懲りてないようで未だに「いいケツ」と言いながら手はお尻。そんなに好きならケツと結婚しろ。
「ケツも好きだが乳も好きだ。」
『浮気か、ケツが泣くぞ。』
「どっちかなんざ選べねェ。」
『浮気男の逃げ口上。』
「大丈夫だ、ケツも乳も愛してる。」
『キめたつもりか。なにもカッコよくないから。』
どんなにつっこんでもどこ吹く風。しかも名前を引き倒して自分と同じように寝っ転がらせ、顔を首筋に埋めて吸い付き始めた。
『ちょっと、』
「いいじゃねェか。クリスマスは恋人達のイベントだろう?」
『自分に都合良いとこだけ引用すんな。』
「とりあえず喰わせろ。」
『とりあえずの意味がわかりません。』
「とりあえず勃った。」
『使い方違う。てかあんたはいつでもどこでもおっ勃てるな。』
「誉めんな。照れる。」
『誉めてないから。』
スルスルと帯紐をほどいて帯に手をかける高杉はもう止まらない。首筋を吸い耳を嬲る。広げた着物から零れた胸に手を這わせ指先で突起を弄る。
腿に当たる男の熱は、いわゆる完勃ちで、それがどんな快楽を与えてくれるか知っている体は正直に反応する。
「クク…その気になったか?」
『っ…ん、もう、晋助、死ね、』
「は、つれねェな。好きなくせに、」
『晋助、だから…だもん…』
「お前ェな…」
いつも憎まれ口な恋人は抱くと可愛く素直になって高杉を求める。その姿を見るのが高杉は何より好ましく思ってる。
だから離せないし、いつだって彼女を求める。自分しか知らない女の姿を引きずり出して自分だけへ紡がれる言葉を吐き出させるため。
『…あ、も、…好き、』
柔い体を煽って嬲って熱を与えてつれない言葉の下の本音を引き出して。その声に言葉に自分の中が満たされる。
「…ああ、俺もだ、」
右側のぬくもり
お題たとえば僕が様
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