Clap



我妻善逸

そろそろ暖房器具を出そうか、そう思える程朝と昼の寒暖差が広がり始めた今日この頃。
久しぶりに重なった二人一緒の休日だったが少し風邪気味の私を心配した恋人に「今日はお出かけなし!ゆっくり休むの!」と厚着をさせられ冬仕様に変えたラグの上に座らされている。
大したことない、そう言っても心配性な善逸は「何言ってんの風邪は引き始めが怖いんだよ!悪化したらどうすんの!」とまぁ凄い剣幕だったので大人しくすることにした。

はい、ココア

差し出されたちょっとぽってりとしたマグカップからほわほわと甘い匂いが漂う。それを受けとると善逸が後ろに座り私を囲うように抱き締めてきた。暖かい。善逸の淹れてくれたココアを口にすると体の中からもポカポカしてきてゆっくりと背中の彼に凭れた。

寒くない?大丈夫?ブランケット持って来ようか?
大丈夫よ、このままがいいな

善逸の体温とか心音がトクトク伝わってきてああ好きだなぁって。だからスルッと何気なく私の口からこぼれ落ちた。

【愛してるよ】

善逸は照れくさそうに目を伏せた。その表情をちゃんと見たくて覗き込むと、真っ赤な顔。かわいい、と思わず声が漏れると「は、反則でしょ…」悪あがきのようにその眉がぐいと寄せて私をぎゅうぎゅう抱き締めた。


△診断メーカーより

愛してると伝えたら
【我妻善逸の場合】
愛してると伝えたら相手は照れくさそうに目を伏せた。その表情をちゃんと見たくて覗き込むと、真っ赤な顔。かわいい、と思わず声が漏れると悪足掻きのようにその眉がぐいと寄る。…かわいい△

でした。




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