Title:スイパラコスに焚き付けられた妄想5
4th January,2020 Sat 07:58
お名前固定→桔梗


今日は最悪だった。もう俺の気力体力0どころかマイナスである。なんか色々ダメージ強すぎでしょ。

「善逸大丈夫か?」
「た、たぁんじろぉおおお…」

俺はもうダメだ、生きてけない。心配してくれる炭治郎におろろろんと泣きついていると伊之助が弱味噌が鬱陶しい!と頭突きされた。なんで頭突き?腹パンされるよりましか。
とっとと帰るぞ!と高校生組四人でバックヤードから出て店から出ると冬の夜空に輝くイルミネーションが目に染みる。

「善逸はクリスマスどうするんだ?」
「……今の俺にそれをきく?て言うかどーせ一人だよ!」

傷口を抉る炭治郎が憎い。
どうせ今年も可愛い彼女いないよ!お一人様ですよ!

「じゃあ善逸さん、私達の家でクリスマスパーティーするから来ない?」
「それがいいぞ善逸!伊之助も来るしどうだ?六太達も喜ぶよ」
「うわぁああん!ありがとぉおおお!」
「俺様が子分どもと遊んでやるぜ!」

炭治郎も禰豆子ちゃんもなんて優しいんだ!それに比べてあの店の先輩らはどうなってんだよ、みんなおかしくない?思い出せば腹立たしいが、確かに宇髄や煉獄の言う通り何もアクション起こさずいじいじしてる男なんてじれったいだろうと思う。俺が第三者でもそう思う…うん。当たって砕けろ!そしてさっさと諦めろよ!どだい、あの人に俺は釣り合わないんだからって。あ、自分で言ってて更に落ち込むわー。

四人で何か食べてかえろうかと某有名バーガー店を目指していた、その時伊之助が「おい」と善逸の肩を掴んだ。

「なになに?なんなの!?俺は今からカウンターの向こうの女の子にスマイルくださいって注文してくるんたから邪魔しないでください!」
「そんなことより、あそこで絡まれてるの、店に来てた女じゃねえの?」
「善逸さんが気にしてた女の人よ」
「ええっ!?」

三人の目線の先に遇わせると若い男と女の人が二人。その一人は、桔梗さんだった。周囲は騒ぎに巻き込まれまいと避けてそそくさと通り過ぎるか、成り行きを遠巻きに見ている人達。風体はあまり良くなく、しかも酒が入っている様子で桔梗さんにくだを巻いているのが俺の良く聞こえる耳が音を拾った。

ぶつかったことはあやまりました
せいいがかんじられねーんだよ!
今のあなたに誠意が伝わるかんですか?
んだと!?

ああああああ!桔梗さん煽ってどうすんだよ!思わず駆け出した足。何が出来るわけじゃないけど桔梗さんを助けなきゃと足を動かしていたのに

生意気なんだよ!女のくせに!

ガツッと鈍い音がして、桔梗さんの体が傾ぐ。周りが突如騒ぎ出して女の人の悲鳴も聞こえた。頭にカッと血が上った俺は走る勢いを乗せたまま、先輩仕込みのボディーブローをその腹に叩き込んだ。