お名前固定→桔梗さん
今日も俺は天国にいる。だってさぁ、右を見ても女の子、左を見ても女の子!前も後ろも女の子なんだよ?嘘でしょ?嘘すぎじゃない!?甘くて柔らかくてふわふわしてて、見てるだけで幸せなのに、触れたりするとか、もう俺ここで死んでもい「ぐほぁっ!?」「善逸!また変な妄想してやがっただろう!キモイだよ!」う、宇髄さんこのやろぉっ!!綺麗に腹パン決めてくれやがりましたね!
シフトが被る事が多い宇髄さんは大学四年生、内定も貰い余裕で残りの学生生活を謳歌している人。そして超絶イケメン、常に女の子からきゃあきゃあ言われてるクッソイケメンだ。禿げろ!
「どうしたんだ善逸、床に這いつくばって、いつまでも恥を晒すんじゃないぞ」
「あのね炭治郎今見てたでしょ!腹パンされたの見てたのにその言い方ひどくない!?」
「それは善逸が女の子にへらへらしてたからだろう?」
曇り無き眼に正論をぶつけられて俺の脆いハートは粉々なんですけど。いいじゃんか!可愛い子見て癒されたってさ!ほら、クリスマスモンブラン出来たぞと言われ、ハイハイと返事をしてフロアーに運ぶと女の子達が俺(苺のモンブラン)を見て目を輝かせる。うあぁあ幸せ!
「よお、珍しい組み合わせだな」
「こんちわ先輩」
いらっしゃいませーと禰豆子ちゃんに次いで宇髄さんの気安い声に返すのは男の声。なんだよ、ここは女の子の聖域だ、男が入ってくんじゃねえよと、心中悪態を吐いていたが次の瞬間、俺の心臓が止まった。比喩ではないマジで一秒止まった。
「珍しいな後藤、お前甘いモン食ったっけ?」
「いや、こいつが一人じゃ入りづらいつって」
「ここにお一人様でとか、無理でしょ?」
あ、あ、え?うそでしょ?桔梗さん?桔梗さんと、お、お、男が、一緒って、え……
「おら、善逸。二名様ご案内だ」
「こんにちは善逸くん」
「い、いらっしゃいませ!桔梗さん!今日も素敵で可愛いですね!」
俺は上手く笑えてたかな
続く…のか?