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2011/04/15 00:13
「わたしのおうちにはね、おかしくてきれいな絵画があるのよ」
「へえ、どんな」
「雪に覆われたみたいに真っ白で、月の光みたいなの。とても素敵よ」
「それって、ただ何も描かれていなくて真っ白なだけだろ」
「ちがうわ。だってわたしにはちゃんと見えてるもの」
「何が見えているの?」
「もうひとりのおはなしよ」
「ふうん、ぼくも見てみたいな」
「なら、秘密の鍵はなくさないように大事にポケットにしまってね」
「そんなもの、どこでもらえるんだい」
「大丈夫、あなたはとっくに知っているはずだわ」
「それがあれば君と同じものが見える?」
「それはどうかしら」
「それじゃあいらない」
「あら、残念だわ」
「そう言う割には、笑ってるじゃないか」
「今の額縁、とても素敵なのに勿体無い。角が生えていて、とびきり可愛いのよ」
「なんだいそれ。気味が悪い」
「そうかしら、とってもドキドキさせてくれるのに。そこに出来た林檎に手を伸ばすのは、少しだけ勇気が必要だけどね」
「食べたら叱られたりでもするの?」
「いいえ。どろ甘いのがあったり、お口でパチパチ跳ねたり、苦くてとても食べられない味だったりするから、心の準備が必要なのよ」
「へえ」
「あなたのお口に合うといいのだけど」
「僕は食べないよ」
「まあ、なんてつまらない人」
「…じゃあ、ひとつだけだよ」
「嬉しいわ」
「因みに聞くけど、その絵画の題名は」
「aikoku」
さあ、彼の為にとびきりの毒林檎を用意しなきゃ
反転
おうち=わたしの頭の中ですすみません
絵画=小説書く前の画面
└1つの話が出来ると林檎になる的な
絵画で見えてるもの=妄想の中で出来ていくお話
もうひとり=作品の本来のヒロインではない子。夢主さん
林檎=色んなお話
└食べて眠って夢をみる
└毒林檎ですな
額縁=サイトの見た目
鍵=サイトのurl
なんちゃって