銀魂489訓ネタバレ



なんだか最近斉藤隊長の様子がおかしい。それもこれも斉藤隊長とアフロが被ってる柱阿腐郎とかいう変な奴が入ってきたせいだ絶対。


「何むくれてんでィ」
「どうしてあたしは三番隊じゃないんですかー沖田隊長の馬鹿ー阿呆ー」
「ごめんなんて?よく聞こえなかったからもっかい言ってくれる?」
「ごめんなさいあたしが悪うございました」


バズーカを向けられたよ何この人怖い。なんでこんな人が直属の上司なの?って言ったら躊躇なくバズーカを発射されるのが目に見えてるのでとりあえずまだ爽やかな(という名の腹黒い)笑みを浮かべてる沖田隊長に土下座しておいた。そしたら頭を踏みつけられた。もうやだなんなのこの職場やめたい。


「新入りが三番隊に入ったのがそんなに気に食わねーのかィ」
「沖田隊長痛いです。頭が床にめり込んでます」
「まあ、お前は昔から終兄さんのことが好きでずっと三番隊に入りたいって言ってたしなー」
「痛い痛い痛い!!!ちょっ、頭へこむ!脳味噌が破裂する!!!」
「どうせ使いもんにならねーんだから破裂しても一緒だろィ」
「一緒じゃないいいいいい!確かに大して中身つまってないけど脳味噌大事!!真剣に足どけてくださいお願いします!!!」
「総悟様は?」
「そ、総悟様…お願いします…」


最後に一回思いっきり体重をかけられてからようやくどけてくれた。心なしかおでこがへこんだ気がするし鼻も歪んだんじゃないのこれ。
悔しくて総悟なんて一生副長になれなきゃいいんだ、ってぼそっと呟いたら鼻で笑われた。その自信は一体どこからくるのか教えてほしい。


「あーあ、いっそのことあたしもアフロにすれば三番隊になれるのかなー」
「おー、いいんじゃねーの。きっとアフロ似合うぜィ。爆笑しながら連写してやらァ」


…やっぱりあたしにアフロは無理そうだ。いくら三番隊に入りたいとはいえ毎日総悟にからかわれるのはごめんだ。


「ま、そんな風に悩んでる暇があんなら素振りでもしていい加減俺から一本くれー取れるようになんな」
「素振り……。そうだ!終兄に久しぶりに指導してもらお!」


あたしの思いつきに指導なら俺がしてやるぜィ、とにやりと総悟が笑ったのを見て危機感を覚えたあたしは全力で逃げた。総悟に剣の指導なんてしてもらったら身体中が痛くて一週間は仕事どころじゃなくなって土方さんに怒鳴られるのが安易に想像できる。そんなのごめんだ。


「しま、…斉藤隊長!」
「……」
「剣のご指導お願いします!」


にやり、と総悟と同じくらい怖い笑みを浮かべる。ちょっと待ってこの人誰?あたしの知ってる終兄はこんな邪悪な笑みしない。




2014/07/08

|

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -