ベルSSS
「死にたい」
ぽつりと小さな言葉で呟いた言葉にあたしはそっと安堵する。
死にたい、この言葉があたしにとって呪文のような存在になったのはいつからだろう。死に対して恐怖がないことを再確認するからなのかなんなのかは知らないがごちゃごちゃ考えるのがめんどくさくなってこの世から消えてしまいたいと思ったときにこの言葉を呟くと、とても安心する。
「そんなに死にてーんなら殺してやろーか?」
隣のソファーで寝ていると思っていたベルはどうやら起きていたらしい。談話室には今あたしとベルしかいない。独り言のつもりで言った言葉に返事が返ってきたことになんだか苛立ちを感じながら、遠慮しとく、と告げて目の前のコーヒーに口をつける。だけど、ぬるくなってしまったコーヒーはただ不快感をあたしにもたらしただけだった。
残念、といつものように軽快に笑ってるベルの声が嫌に耳につく。なんだか悪魔の笑い声みたいだ。まるで死神がすぐ傍であたしの首を狙っているような感覚に陥って、明日のベルとの任務が少し不安になった。
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冒頭だけ書いて放置してるものが多すぎるから、加筆修正してSSSとして消化することにしてみた。
2015/09/29
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