ハローエブリワン!
お久し振りです、あっ!私の事覚えているかね??お鶴だよ!!
分からないだって?そんな君は、こりゃあ驚きだぜ!お鶴ちゃん(亜種)に成り代わる話!を先に見てくれ!
なんてメタァな話はとりあえず置こうぜ。
………はい、現実逃避をしました。申し訳ないです。いや、でも仕方無くない??

「…やべえな」

今、私はどこにいるでしょーう!
ここです、こっこでーす!!!!

"ブラック本丸"でーーーす!!!




なんでこうなったのか? いや、簡単な話です。誘拐された、まる。
あ?もっと詳しくがいい?いつも通り審神者の広告を見て、懐かしいなー会いたいなーって思っていたら、うっかり後ろから多分スタンガンか何か当てられて気を失ったのですよ。
そして、目覚めたらどろどろとした雰囲気で闇落ちしてるだろ…って場所に連れ込まれる所でした!!いや、もう流石にビリビリした感じが残っていて反応できなくてね、何とか奥にいた偉い感じのおっさんが持っていた刀を奪ってそのまま本丸の中に閉じ込められたって訳ですよ。
ちなみにその刀、何か分からないんだよね。見た目的には打刀だろうけど…鞘に装着して用いる紐、えっと下げ緒?が青の刀っていたっけ?
まあ、いいや。

とにかく話を戻すね。
元鶴丸国永だったからなのか(といっても今も容姿は鶴丸の女体化そのままだけど)、何となく刀がいるか分かるんですよね。それもちょーっとやばいかなーって刀がね??ほら、ブラック本丸と聞いて察して??堕ちた刀剣男士だよ!!!!!なんだよ、私の傷を抉りたいのかよ!!!
正直あの終わり方は残念だよ…なんでよ、主人公はふつー最後生き残るだろ…大丈夫だったよ生き残ったよじゃなくて破壊するのかい!?って感じだよね。あ、またメタァな話になったわ。
んーんー、何をする必要あるんだっけ??政府は信用ならないしね。信用出来る政府役員もいるかもしれないけれど、今の時点でさっきの"あれ"しかここに来れないとしたらやばいよね。

あっ!!!挨拶だよ!!!
挨拶ぅ?…そう思ったそこのあなた!
こういう時は挨拶って大切だからね!?確かに堕ちた刀剣男士との対面なんて死と隣り合わせだけどね、その時に干渉しないって約束させればこちらのもんだからな??
曲がりにも神様だから、"約束"は破れない。
ん?何でこんな事知ってるのかね??まあ、とにかく強引にでも約束さえさせればいい。後は…んーーーーーあれか、離れに逃げ込めばいいんじゃね?そこんところはノープランだぜぇ!!
という訳で、今現在、刀達が集まっている大広間前にいるのです。
ここで決めなきゃ女がすたるよね!
意を決してお鶴は大広間に入っていく。


「あー、こんにちわ?……おわ!?」

殺気を感じて咄嗟に首を捻って、持っていた刀の鞘を構えて右側で受け止める。
挨拶途中で、というか入ってくると同時に振られた刀にな!!!!
おま、テンプレのブラック刀剣男士かや!?そんな感じしてたけど!!
あと舌打ちしないの!めっでしょ!!

「ふむ…お見事だ」

ひえええええええええええええ……いるよそこにいるよ。お気付きだろう?ラスボスとして噂されるかの刀を…その名は、三日月宗近!!!!やべ、マジなラスボスかもしれぬぞ。だって堕ちてるよぉぉぉぉ!!!

「……かんげい、してくれませんね?」

「当たり前だろ!!」

「人間なんか出ていけよ!!」

「いやあ…そうしたいのは山々なんですけど…閉じ込められて、ね…?」

あ、やっぱ無理ですか!?
また刀を向けられたんだけど。殺してやるだって、やべえな。わりと"堕ちる"ほうに侵食されてる。
ここにいると、私も、もしかしたら刀剣男士が宿っているかもしれない刀もやばい。気づかないうちに堕ちる。
それに、今はまだ理性があって交渉できそうな刀も、いずれは堕ちる。その前にせめて、約束をしないと。

「貴方達とは関わるつもりは一切ありません。なので、そちらも関わらないで欲しいです。」

「…それをお主が破らないと?」

「簡単な話ですよ、私は…そうですね離れに閉じこもる。貴方達は私に気にすることなく生活を続ければいい。」

「ふざけんなよ!!それを信じられるとでも思うのかよ!!」

「"信じる"?違いますよ、これは"約束"です。神様と、人間の。」

審神者となり、主となるのだとしたら話は少し違ってくる。
けれど、私はまだ審神者ではないし、ましてはここの主ではない。
つまり彼らに命令をして従わせる立場ではないのだ。そして彼らもまた、堕ちたことによってただの人間に命令を出来る従わせる事が出来る神様ではなくなったのだ。
多分だけど、彼らは気付いてない。堕ちてきている事に。"堕ちる"と分かる瞬間がなかった?それとも徐々に墜ちてきた?それは、分からない。けれど、自覚をしていないのだ。
だから、あえて神様と人間と言った。本当なら、神様で在るなら気付ける"約束"を破る事は許されないという事を、神であると慢心して、たかが人間ごときとの約束を破れると思うようになるから。
まー、つまり堕ちて傲慢になった刀剣男士は馬鹿になっているから絶対に破れない約束をしやすいんだよって話だよ!!
その証拠に、彼らの動きが止まった。目には怪しい光が宿る。あ、これ理性ある振りをしていてるやつだ。あっぶねーー!!!一歩間違えてたら喰われてたわ!!!

「よかろう…"約束"だな。」

「私は、離れに閉じこもって出てこない。貴方達は離れにいる私に手を出せない。…"約束"です」

カチリ、と頭の片隅でなにかが結ばれる音がする。多分、これが契約完了ということだろう。
そうと決まれば、今までにない程全力で走り離れに向かっていく。…間違えたぁぁぁぁ!!!!今の何が悪かったと思う??
"離れにいる"って言っちゃったんだよぉぉぉ!!!つまり離れにいなければどんな事を、されても仕方無いって!!ああああああだって流石に緊張したんだよ……あんなシリアス回滅多にないからな…まじむり…しぬ…

「せええええええふ!!!」

ぎりっぎりで離れの建物に入る。そして万が一に備えて、見よう見まねで覚えた結界を離れの建物とその周辺にかける。結界の外には刀を持って苛立ちを隠せずにいる刀剣男士達。あああああ本当によかったぁぁぁぁぁ!!!!
ピリッて痛みを感じて腕を見たらちょっと切られてたけど!!わあ、血やばい。興奮してアドレナリンが出てると痛みを感じないって本当だったんだ……あーーでもここだけでよかったわ!!!




まあ、もっとも完全に堕ちたら"約束"はあってないようなもんだけどな!!!!!!!!

え?じゃあなんでしたって?

心の準備だよ!!私が生き残るためにどうすれはいいのか考えるんだよ!!!


はい、ブラック本丸生活スターート!!!




<<back