>> 1th text

※名前変換無し

「だあ、れ?」

そう不思議そうに聞いたその人…いや女性は、誰なのか。
わからない、けれど何故か手を差しのべようとした俺を刀で制した兄者は。
今までみたことのない様な表情を浮かべていて、その刀を女性に向けた。






俺達は今、ブラック本丸という場所にいた。
俺と兄者が顕現された本丸は俺たちを含めて全員が練度が所謂カンスト?をしているらしい。今までの出陣はカンスト?した俺たちには生緩く、検非違使が出なければ詰まらないと思う出陣ばかりだ。最近新たに見つかった出陣場所では新しい歴史修正主義者が発見され、それがまた強くてカンスト?した俺達が苦戦しているが、手応えがある為にこぞって出陣をしたがる。
そんな俺達の本丸は、カンストが揃っている事もありブラック本丸によく駆り出される。
闇落ちした刀剣男士を見れば可哀想に思うが哀れみを抱くが、そうなりたくないと思う。
刀剣男士の恨みを背負う審神者を見れば、神になんたる無礼をと思い、主がその様な輩ではない事に感謝をする。
刀剣男士と審神者のあり方を考えさせられるブラック本丸でもあるが、今回のブラック本丸は少しだけ事情が違かったのである。
そ今回駆り出されたブラック本丸は「新実装される刀剣男士を無断で所持している疑いのある本丸」であった。
なんでも、その"刀剣男士"を籠の鳥の様に閉じ込め寵愛し、誰にも見せないようにしていて、審神者をそうしてしまった"刀剣男士"をその本丸の刀剣男士達が憎んでいたという話だ。
一人だけ審神者に愛されていたその"刀剣男士"に様々な事をしていたらしいが、それが審神者にバレてしまい"ブラック本丸"同等の扱いを受けてしまう様になり、審神者にその様な扱いをされる様になったのは寵愛されている"刀剣男士"のせいだと更に恨むという皮肉な事である。
政府から聞かされた話だとその"刀剣男士"は実装準備期間にいる為に神気が不安定だということ。
何が起こるか分からないからこそ本丸の皆で反対したが主はそのブラック本丸に向かうと決めた。


そのブラック本丸は、既にほぼ堕ちていた。
鬼と化した刀剣男士。もう殆ど神としての自我がないのだろうソレをただ壊していく。
ふと、鬼と化した雰囲気ではなく神気を感じる。それは俺だけではなく、皆感じたのか目配せをしてその場所に向かう。
そこにはまだ堕ちていない"乱藤四郎"がいた。彼はあの"刀剣男士"を恨んではいない様に見えて首を傾ける。あと少しの衝撃を加えれば壊れるだろう彼は目をうっすら開く。

「おねが…、あのひとを、たすけ…て」

「っ…ああ、大丈夫だよ乱。私達が助けるから、眠りなさい。」

乱藤四郎は粟田口だ。共に来ていた一期一振が優しい笑顔で乱藤四郎の頭を撫で、抱き上げる。
そして、俺達兄弟を見て頭を下げて出ていく。主のところにいくのだろう。
奥に向かっていく度に感じる"神気"
何処か懐かしく感じるそれは何だろうか。
一番奥、それは鋼で出来ている扉だった。
誰も通さない様にする為のようで、審神者の執着心がよく分かる。
小さくある鍵穴に既に捕まった審神者から取り上げた鍵を差し込む。
重い扉を俺と兄者は開いた。





そして、目の前にいる女性。
彼女は、とても、


「どうして、いる。小鳥っ…!!!」

兄者に、俺に似ていた。











え、ちょっと…待ってよ。
えええ?

「だあ、れ…」

だって、私が刀剣乱舞をしていた時、彼らはいなかった。
てことは、え?新しい刀剣男士だと……。
そんな、そんな………



めちゃくちゃ好みです!!!!




金髪の方はふわふわした雰囲気で…あっ…肩から羽織っている…だと。
基テニス漫画の幸村様じゃねぇぇぇぇぇぇかよぉぉ!!!!五感奪う姿は正に魔王様!ふわふわした髪だからふわふわ系かなとか思いきやバリ鬼畜系…でもそれもご褒美です系男子!
え、この刀剣男士もそーゆー系???まじ?ゆるふわ系に見えての実は系な??まじで最高なんですけどぉぉぉぉ!!!
隣にいる緑色の独特の髪型の刀剣男士が兄者とか言ってるぅぅぅぅ!!てことは兄弟??兄弟刀???
いやーん、兄弟刀とか腐女子にとっては格好の餌じゃないですかぁ!攻めと見せての弟が受けだと思われる。
兄者の方はふわふわ微笑みながらの鬼畜攻めかと!!!
ちょっ…ふぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!兄者が弟を庇う様に前に出て来ています!!!そして、私に刀を抜いてむけ……え?

「どうして、いる。小鳥っ…!!!」

「やだ、やだ……ごめんなさ、わからない…、」

小鳥なんていないよ…てか、ここどこ!?あれ、私死んだよね!?まてまて、あれ?何も覚えてないんだけどー!?小鳥なんかいないじゃんか!!冷静に話し合おうぜ?な?弟が大好きなのは分かるから!だから刀を下ろしてください!!!
あ、刀おろせって言われたら逆に構えたくなる??あれだよね、言われたら別の行動したくなるとか……ああ、もう意味わからなくなってきた!!
え、てか、なにこのナイスバディー!?
サラシで巻かれているけど…わかるぞ…分かるぞぉ……ああ、触りたい!!って今は駄目!!!え、まって、これ私じゃないってこと?
え、…え?????

「ふざけるな…"小鳥"」

「ことり、ってだあれ?ねえ、分からない…私、なに…?」

「あ、兄者…!この者は悪い気を纏っていない!保護をしなければ…」

「っ……ごめんね、…弟。少し頭を冷やしてくる。」

「弟じゃなくて膝丸だ!兄者、分かったから…その…」

よく分からないけど危機脱出???
ひえ…てか、私シャツ一枚着ているだけじゃん!?あ、サラシ巻いてるしパンツ穿いてるよ!!!でも、下にズボンはいてない!!!シャツでギリギリ隠せるか…見えるか……ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!これじゃあ兄者さんも刀むけるよねぇぇぇぇぇ!!!大切な弟にこんな変なものを見せてしまいごめんなさぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!




これは実はpixivでのネタであります。
「子鳥は膝丸の代わりとしてつくられ、いざこざがあり髭切が子鳥の目釘を欠けさせ、髭切が一方的に嫌い冷たくして、子鳥は兄上と呼んだりとからかい、膝丸が気に入らない設定。 
子鳥(女体)に成り代わったお鶴と最初は(主に髭切と)いざこざがあるが、勘違いされーの、恋しちゃえーの、わりと糖分がある話。 
最終的には妹として可愛がられちゃうのだよ、ただし子鳥とは和睦不可。髭切ルートが濃厚だね! 」です。
わざわざサイトまで来て頂きましてありがとうございます!



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