>> 1th text

静かな部屋に響く咳のおと。

「ごほっ…」

「お鶴の姉御、眠らねぇと治んないぜ?」

「ごめ……やげん…」

はい私、只今風邪でごさいます!!
いやぁ…今までめったに風邪なんか引かなかったんだよ?兄貴に馬鹿は風邪ひかないって本当だなって、からかわれる位にはな!
はっ……てことは私は馬鹿じゃない…?
風邪ひいてる私は馬鹿ではn……ル●ィぃぃぃぃぃぃ!!!!だめだ、彼がいた!!!いやいや、よくよく考えると馬鹿(ある意味)が、風邪をひいてるシーンある!!……はず。
べるぜ●ブの男鹿は……わ、本物だ。ベルちゃん風邪引いたよな……けれど、男鹿風邪ひいてないよな……うろ覚えだけど。なにそれ、恐怖。よくよく考えるとちょーと強い☆男子高校生に雷ビリビリとか…なにそれ、こわい。いや、相手をぶん殴って壁や天井に突き刺す事が出来るんだから平気か……
ちょっとまって………ねむいんだけど……薬研がいるのに……ニキが目の前に、目の前に!!いるのに!!!………あ、むり、ねます…






****




「寝たか?」

「ああ、睡眠薬を飲ませたからな。山姥切の旦那も入ってこりゃあよかったのに。」

「…悪化するかもしれないだろう」

本当に山姥切の旦那は心配性だな。熱が出ているから顔が赤いお鶴の姉御。その額にはりつく髪をそっとずらして優しい表情で見守る山姥切の旦那。
まあ、本人は気付いてなさそうだけどな。


「…"こわい"、か」

「お鶴が言ったのか」

「ああ。無意識だが、確かにそういったぞ」

睡眠薬が効いてきたのか、ぼんやりとしはじめたころ。強ばった声で呟いたのだ。まだ、彼女に縛りつくソレがどうしようもなく憎く見える。

「っ………やだっ…!」

「…お鶴」

魘されるお鶴の姉御にひどく心配そうな表情を浮かべる山姥切の旦那。
まあ、それは俺もなんだろうけどな。
睡眠薬を使うまで、彼女は寝ようとはしなかった。
元々、眠りが浅かったらしいけど、それはきっと…………
ああ、本当に胸くそ悪いに話だな。

「おい。手から血が出てる。」

「あ、悪いな。お鶴の姉御がこんなに魘される原因を考えると、な」

思わず手を強く握り締めちまったぜ。これで軽傷かと………手入れ部屋に後で行かねぇとなぁ。






****


「んん…」

やべ、久しぶりに良く寝た気がする。え?いままで?おいおい、あの刀剣男士様様がいるんだぜぇ?興奮して眠れるわけがないっ!!!!

「起きたか。今、薬研を呼んでくる」


ま、まんばちゃんだと………心配そうな表情ありがとうございます!!!今、それで完璧に覚醒しましたよ!!おや、熱ひいてんじゃん。
ほんと、久しぶりによくねた………あ、でもぼんやりと夢見たの覚えてるわ。
くっそ美味しいスイーツに囲まれてうはうはしていたんだけど、たくさんのスイーツに囲まれすぎて苦しくなって死にそうに………少し甘い物を自制します。

「お鶴よ」

「あ…三日月さ……」

「ふむ、元気になったようで安心したぞ」

hoooooooooooooooooooooo!!!!!!!!

笑顔の三日月様うるおしい!!!!!!
寝起きからキラキラ美人過ぎる方々を見て、私の視力大丈夫かな………








風邪設定生かしきれませんでした…
書いていながら、沖田組はどんな反応するのかなとか考えていた私です。え?審神者くんは風邪引きませんよ。察してください。
風邪と言えば薬研だろニキ!という感じで書いたて、最後に三日月様忘れてたと入れましたが、正直三日月様がいいとこかっさらっていった気が……
リクエスト企画参加ありがとうございます!!!
またの機会がごさいましたら是非とも宜しくお願いします(*^^*)


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