花見会をしましょうかぁ!
桜がもう少しで咲く、とある日の事。
「なんですかぁ?これ」
「本家で行われる花見会のお知らせさ」
「いえ、それを聞いてるんじゃなくてですねぇ…」
「行く、だろう?」
「ですからねぇ…」
「行くよね」
「………はい」
キュウビさんに押しきられました私。
ケータ兄にそれとなく誘ったんですけど、ケータ兄にも予定があるらしくて無理そうらしくてですねぇ……何時も一緒にいるあの子達もどうやらその日は里帰りするらしいですし……
何もない事を祈りますけど……これ、フラグですねぇ!
「この桜は俺達が最初に決めたんだ!」
「何を何を!最初に見初めたのは私達だぞ!」
「……知っていましたよぉ」
恨めしそうにキュウビさんを見ても何処吹く風ですねぇ!
隣で、オロチさんをじと目で見ていたケータ兄も同じ事を思っているんでしょうねぇ!
そうです、本家と元祖の花見会の日が被り、そしてそしてその場所まで被ったという悲劇なんですよぉー。
ケータ兄はケータ兄で元祖の花見会に呼ばれていたらしくてですねぇ…
「こんな事なら家でゲームしとけばよかった…」
「ケータ兄も混ざってみたらどうですかぁ?たまには運動する事も大切でしょう?」
「うう……この動乱の中に入れってナマエは言うの…」
ニッコリ微笑んで答えませんよー。いやただですねぇ、主人公であるケータ兄が止めれば終わると思っただけなんですよぉ!ほら、よく言うじゃないですかぁ。若いうちは何しても死なないって!
迷いに迷ってシスコンなケータ兄は止めようとしたけれど、無理でウィスパーに泣き付くケータ兄……流石に哀れに感じましたよぉ……なんだかんだ、私だって兄を大切に思うんですからぁ!
「キュウビさーん。お願いしますよぉ!」
「君に言われたら仕方ないね。行こうか、オロチ」
「そうだな。」
傍観していた二人が本家と元祖の争いを止めましたよぉ!ぶっちゃけあの有名な戦も二人が止めれば何とかなったんじゃ……まあいいですよぉ。
大ガマさんと土蜘蛛さんは頭にたん瘤をつくりながら謝ってくれましたよぉ!
私とケータ兄は顔を見合わせて笑いあいます。
「まあまあ、いいんですよぉ!」
「本家と元祖合わせて花見会をしよう!」
わああああ!!!!!!と盛り上がる。
折角の花見日和なのに喧嘩なんて、いやですものねぇ!U.S.O.がりもこんかくしと漫才……下手な芸人より上手なのが驚きですねぇ。のっぺら坊と一つ目小僧達で桜のまわりを走り回ったり、ムカムカデさんと雷蔵さんで三色団子を食べたり……なんか合ってるのがまた不思議ですねぇ。
土蜘蛛さんと大ガマさんは酒の呑み比べ……私はどっちも潰れるに一票ですよぉー。ケータ兄はジバニャンと一緒にお菓子を食べててウィスパーが止めていて……家に帰って夕食食べられなかったらお母さん怒りますねぇ。
「あらまあ。どうしたんですか、オロチさん。」
「いや…その。ナマエは楽しんでいるか?」
「ええ、勿論ですよぉ!」
よかったと微笑むオロチさん。ぶっちゃけ色々難癖つけてくるキュウビさんと大違いで優しいですよぉ。キュウビさんったら姑かと思うくらいには厳しいんですからぁ!
「なんか言ったかな?」
「キュウビさんには何も言ってませんよぉ」
だからギリギリ頭を掴むのはやめて下さい。ほら、桜が満開で綺麗ですよぉー。あ、この桜、少し貰いましょうか。エンマくんにあげましょうかぁ!
て事で、キュウビさんから離れます!元忍者にとって容易い事ですよぉー。
「おっと…」
「キュウビさーん!ほら、桜が満開ですよぉ!」
「ああそうだね。……とっても綺麗だ。」
後日、エンマくんに桜の枝をあげたらとっても喜ばれましたよぉー!
遅れてしまい、大変申し訳ありませんm(__)mなんとか4月中に間に合いました……。ほのぼの…になりましたかね?本家と元祖についてはまだまだ勉強中ですので、あまり人が出ていなくて申し訳ありません……キリ番リクエストありがとうございました!!
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