青春ラプソディ | ナノ


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「おおう…」

鏡で見た自分の姿に思わず声が出る。
引きつった表情で鏡を見る少女…相田彩乃。
はい、私です。


いや、まさか2度目の中学入学です。





事の始まりは自殺あるあるな線路落下。あ、私は違うからね。
たしか酔っぱらい(だと思う)人に押されて落っこちたとこまでは覚えています。
痛みが記憶にない事が唯一の救いかな。
本当にさぁ…最悪だったよ。
あともう少しで20才になるところだったんだよ?
大学生活満喫していたんだよ?
それが、一瞬にしてパーだからね。次に目覚めた時には、おぎゃーとかなにそれ鬼畜!

「……はぁ」

何度目の溜息だろう。こんな形で年齢総合して30歳過ぎるとか嫌だった。
同学年がどうしても子供にしか見えないし…(いや、子供だけどさ)
小学生あるある男好きやらブリっ子やら…(前は私もそうだったのか…)
もう諦めるか…諦めが肝心だもんね、うん。

幸いな事は親馬鹿に成り果てた親が外国出張に行った事ですな。
マジで泣きながらお父さん行ったからね。ドン引きだったわ。
お母さん?泣くお父さん見て冷静になったのか笑顔でお父さん引きずっていったよ。母強し。
まあまあ、私の事をなんだかんだ心配している母だけどな!
従兄は関西だし。因みに従兄妹家族は関西のなんだっけ…えっと…四天宝寺中だっけに来いって勧誘?されてたんだよね。

従兄には時々会うのが一番なんで丁重に断りましたけどな!

従妹にお願いされた時には揺らいだけどさ…けどさぁ!何かと無駄の無いことに拘る完璧主義者で、お小遣い使い道は健康グッズ、日課が風呂上がりのヨガ、部屋の中はダンベルやサプリメントとか健康マニアにはついていけへんのや!!
そう、言った時は従妹、めっちゃ兄をディスったなぁ…涙目になってたし。

時々関西弁になるのは従兄妹のが移ったんだよ、うん。

とにかくまあ…

「2度目の中学生活…平和にいくぞ。」




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