「本当に……人間がみんな蜜希の様だったらよかったのにな」


あれあれ?
まさかのシリアスですかねぇ?私シリアス苦手なんですよぉ。
シリアスムードぶち壊し隊な私はカカシくんにもよく白い目で見られてましたねぇ!いやあ、懐かしいですなぁ!
あの頃の私は……まあ、中二病でしたんですよぉ。あの時のカカシくんの痛すぎる視線は忘れられませんなぁ。
そんなカカシくんだって立派な変態コピー忍者でしたのにですねぇー?理不尽でしたよぉ!
まあ、とにかくですねぇ、シリアスやめましょうよぉ!

「それは、"じゅうにんといろ"ですからしかたないですよぉ!」

「じゅうにんといろ?」

あれまあ…十人十色って子供では言いずらいですねぇー!当たり前かもしれませんけれど。
まあまあ、エンマくんがそこまで深く考えなければいいんですよぉ。見た目幼い子供が子供っぽくない言動なんてヤバイですからねぇ!

「えっとですねぇ…好み、考え、せいかくが、人によってそれぞれちがうことですよぉ!エンマくんだってまわりと考えがちがう事もあるでしょう?」

「考え…ぬらりとよくなるな…」

「ぬらり?」


んんん?ぬらりなんて珍しいですねぇ…ぬらりひょんって事ですかねぇ?聞いたことありま……ああ!!あれですよぉ、ぬらりひょんの孫!JK時代に読んでいましたからねぇ。京都編までですけどねぇ!今はただのおじいちゃん、昔は色気たっぷりのお色気兄さんでしたねぇ!その姿にどっきゅん来た人も少なくはないはず……えええ、てことはそんな感じなんでしょうかねぇ?

「ぬらりは頭が固いんだよ。普段は、上品に振る舞っているけど、怒ったら恐いんだぜ。…俺はまだエンマ大王じゃないのに、次期エンマ大王だからって厳しいし…しかも」

それからもぐちぐちと話していくエンマくん。
おお、エンマくんツンデレなんでしょうですかねぇー?文句を言いながらも色々その、ぬらりさんについて話してくれますし!

「その、ぬらりさんって人、エンマくんの事を大切に思っているんですねぇ!」

「た…いせつ…?」

「そうですよぉ!大切に思っていなければ、きびしくないですし、きっとエンマくんの為を思ってこうどうしているんですよぉ!」

少々、エンマ大王とか気になるところがない訳じゃないですけどねぇー!けれど、ぬらりさんってあれじゃないですか?親バカとかそっち系だと思ったのは私だけでしょうかねぇ?
エンマくんが風邪とかインフルとか掛かったらかなりキレちゃうと思ったのはなんででしょうかねぇ?
なんて、考えている内に知っている道に着きましたぁー!
さくらニュータウンではないですかぁっー!
いやぁ、話しているとつくのははやいですなぁ。

「ここでだいじょーぶですよぉ!」

「ああ…ありがとな、蜜希のお陰でスッキリした!蜜希にこれやるよ」

「これは…コインですかぁ?」

「何かあったら呼べよ。俺たち友達だからな!」


おお、転生して初めての友達がエンマくんですかぁ!
人間なのか妖怪なのかビミョーですけど、お友達GETだぜ☆ですねぇっ!
なんでコインを渡されるのかは分かりませんけれど!コイン…何か妖怪ウォッチで重要だった様な…違かったような…うーん…まあ、いいです!
ではでは、我が家に戻りましょうではないですかぁー!
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