メモ
仮
今日は、地獄の合宿の前日。
早く帰って準備をして寝たいのに、ある男から呼び出されていた。
「こっちはどうだ?あとあれも、それも良いな」
『まだ食べさせる気?
もうお腹いっぱいなんだけど。』
「じゃあ、今日はこれで最後な」
葉山アキラ、
スパイス使いの料理人。
実力もセンスもあるけど、拙さがない。
全てを完璧に仕上げているため、味に色がない
えりなの料理みたいな、そんな感じ。
『ちょっと、苦味が強い』
「ん。…こっちは?」
『美味しい、けど。私は好きじゃない』
「どこが?」
『スパイスに気を使いすぎて、食材が疎かになってる、
これじゃ食材がスパイスに飾られてる
あくまでスパイスは装飾品…、メインは食材』
「分かった」
とある事情で味見役をやっている。
決して楽しくはないが、葉山から学ぶことは多い。
『合宿って何するの?』
「学園総帥が言ってた、玉の選抜が始まったってところだな」
改めて私は考える、
なぜ自分がここにいるのか、
遠月で得られるものがなんなのか私には分からない
お母様は自分で選びなさいとおっしゃっていた。
選んだ結果がこれ?
「余計な事は考えんなよ」
悪いけど、私はこの学園の誰とも競争なんてしていない。
どれもこれも、ロルチェルドにいる程度の才能。
『くだらないくだらないつまらない。
潰れちゃう奴は自分から潰れちゃうのに。』
入学して1ヶ月、
私の心は冷めたままだった。
そうして地獄の合宿の幕が上がる。
自由課題になったとき、それが私の実力を見せつける時だよ
●
「なんで?安くても本当に美味しい料理をつくれてこそでしょ?」
「その心は」
「食材探し、面倒」
頭叩かれた………解せぬ
えりなちゃんは完璧主義ですが、それ故に、完璧な答えを求める癖がありますね。なぜこうなったんだろう?どうしたらこうなるんだろう?と、最後に考えたのは何時ですか?」
パリのフランス料理専門レストラン店『エンジェル』。そこのオーナーシェフは史上最年少で俺の目標、プルスポール賞を会得し、その他にも様々な栄光ある賞を得ている、美食の神のような存在だ。そのエンジェルは堂々の5星レストランであり、世界のトップを争う程の力を持っているのだ。
●
「そう、彼女の真骨頂は繊細さ、センシビリティにある。」
『見て、あの指先を。
さながら流麗な独奏をとるピアニストみたい』
真骨頂はその速さと美しさにある。全てが彼女の為にあるかの様に滑らかに鮮やかで、そして生き生きとしているのよ。
●
食戟のソーマ
・少し癖のある白銀の髪にパチッとした猫目で緑色の瞳。長さは背中まである。
・ 胸が大きいけど本人気にしていない。
・ 遠月學園の1年
・創真と同じく高校からの編入(中2の時に一度退学した)
・10年に一人と言われる天才
・やる気ない
・気まぐれにつくる女の子
・彼女が作る料理の味は未知数で誰もが引き込まれる
・だが、本人にやる気はない
・もったいないと怒る薙切えりな
・猫みたいな子で幸平創真になつく
・彼の所にふらりと寄ってはアドバイスらしきものや辛辣な言葉を言ったり。
「んー…?だってあの人の料理、面白いんだもん…」
・田所恵に色々世話してもらっている。
・黒木場リョウに興味を持たれているが無視
・だけど、無気力に同士気が合ったりする。
・タクミ・アルディーニとは実は幼馴染みだったりする。
・四宮小次郎らに勧誘されているが無視
・幸平創真と何らかがあって料理人を本気で目指す…ようになるのかなぁ。
・現時点で彼女に勝てる人は誰一人としていないとされている。
・一色慧にめっちゃ可愛がられているけど本人拒否
・ 彼女の異名…「天賦の指揮者( ナチュラル・マエストロ)」Natural maestro
・彼女の料理は人を中毒に貶める
・アリスに何故か気に入られている。解せぬ。
・城一郎を尊敬していたり
・葉山アキラとは味覚で気が合う
・そして、境遇が似ている事もあって、アキラは汐見潤に対してと同じ様に非常に強い想いを抱いている。
・ 二人以外の人間関係や学生らしい青春への関心が薄い。
・ 乾ききったスポンジのように知識を吸収し、それをものにしてしまう。それをあいつは、「甘美な毒」に変えるんだ」
・全てが完璧 文武両道
・幻の十傑第0席 十傑の人達、中等部から居た者、城一郎、総帥がそのことを知っている(辞めた理由が縛られるのイヤだから)
・しばられるのが嫌い。大嫌い。
・自由に回って行って自由に、料理を作るのが大好き
・ えりなとは遠月で唯一の親友となる。
・お互い突っ張ったところがあり、最初は衝突したものの、最終的には、お互いにとても信頼の置ける存在となったとか
・史上最年少で学園の最高意思決定機関、遠月十傑となり中等部一年で0席まで上り詰めた。
・ 料理の特徴は、美味しさももちろんのこと、その美しさにある
・ 美しさをモットーとしている数多くの美食家でさえも、彼女の料理を見て、涙したと言う
・幼い頃から天才と言われ続けてライバルという存在はいなく、張り合いも何もなくて料理がつまんなく思う様になった。
・底知れぬ才能は、時に異質なものとして嫌われる。
・事実上、遠月で1番の料理人
《女神》那珂紫苑。それに今では、世界一とも言われている天才料理人
・とある場所でスラム街で暮らしていた孤児であり、アキラと何かと交流があった。たまたまあった人物の服で何の料理を食べたのか導き、その才能を見出した人物の養子となる。それからはタクミらと幼馴染みに。
・遠月学園に招かれる事になったが一度行方を眩ませた(縛られるのキライ)
・ 天賦の才能
・中毒な女帝
雪村 東夜
・彼女を救った人物
・ 異名…テンペスト【tempest】
嵐、暴風雨、動乱
・料理界にいるのもならば誰でも知っているような人物
・自由翻弄で彼の作る料理を食べれる機会は少ない
・舌の肥えた食通たちすらその味を表現しきれないほどの未知なる料理を作り出す
・数年前に亡くなった
・汐見潤と幸平城一郎と堂島銀と同期だった
・極星寮入寮者
・主席の座にあり、卒業試験を歴代最高得点で突破した遠月学園の最高傑作ともいえる人物な堂島銀よりも実力は上だった。
・ 「秋の選抜大会」に出場する生徒達
「…馬鹿なの?」
「え」
「…なんで家で料理を作るの?」
「は、えっと」
「…料理人は持ち場で全力を出しきるものなのに、なんで家で料理を作れる余裕があるの?そんな余裕あるなら、一人前じゃない」
●
物心つく前、熱帯の国のスラム街の外れへ捨てられ、親の顔や自分の本当の名前も知らないまま育つ。
市場で粗悪なスパイスを強引に押し売られそうになった潤を助けたことから彼女と出会う事となったアキラと黎架。その時、捕まりそうになった黎架を助けた雪村東夜(気まぐれで一緒に来ていた)に養子とされる。
潤のことは呼び捨て。
当時潤が参加していた葉山ゼミの教授が身元引受人となり、彼女の下へ身を寄せる。この時に「新時代の架け橋になれる子に育ってほしい」意味を込め、黎架と名付けられる。
アキラと同様、私生活に問題が多々ある潤をフォローすることが多く常にタメ口で接しているが、スラムでの貧しい暮らしから連れ出してくれた彼女にも絶大な信頼を寄せている。
黎架れいか