指令その1


「何見てるんスか黒尾さん」
「おー西谷か。リーダーを決めとけっつー指令の紙がきたんだよ」
「リーダーッスか」
「黒尾がやればいいんじゃね?」
「ちょ、俺に押し付けちゃうのやっくん!?話し合いは!少しくらい話し合いする素振りとか無いの!?」
「……いや無いだろ」
「夜久って結構辛辣なこと言うんだな」
「あーコイツにだけな?」


「俺もクロがやればいいと思うんだけど」
「一位じゃしの」
「だそうですけど」
「いやいや!俺一位ならそれこそやらなくてよくない?」
「一位がやらなくていいっつーのなら七位の仁王がやればいいんじゃねぇの?」
「面倒じゃから却下」
「即拒否ですね」
「俺も面倒だから嫌。と言うかクロ元々主将だからよくない?」
「確かにそうだよな!俺も黒尾さんでいいと思うッス!」


「この流れだと副リーダー赤葦になる流れだよな」
「夜久さん、怖いこと言わないでくださいよ。それに副なんて部活じゃあるまいしいらないでしょ」
「俺はそれで文句無いぜよ」
「赤葦しっかりしてそうだもんなー。俺もそれでいいぜい」
「ほら、副リーダーになる流れ出来てんぞ」
「黒尾さん黒尾さん!赤葦がサブに入れば問題無いッスよね!」


「…なぁ赤葦」
「何ですか」
「もう誰も俺の話聞いてくんねぇ」
「大丈夫です。俺の話も聞いてくれそうにありませんから」
「木兎がいれば木兎に押し付けたのに!」
「木兎さんいたら俺は副リーダー黒尾さんに推しましたけどね」
「そこは赤葦じゃねーの!?」
「バレー関係無いのなら木兎さんは黒尾さんにお任せしたいです」
「あー」
「来年辺り木兎さんも入ったら楽しそうですね」


「クロに決まりで良さそうだね」
「お二人のどっちか入らなくていいんスか?」
「研磨、夕の人見知りの無さお前も見習えよ」
「嫌だ」
「俺達?や、俺らそういう感じじゃ無いしなー」
「面倒なことはしたくないしのう」
「ま、あの二人で大丈夫だろい」
「面白くなりそうじゃ。西谷ガム食うか?」
「いや、それはもういいッス」
「つまらんのう。孤爪はどうじゃ?」
「…いらない」
「お前も夕みたいに早くこの二人に馴れろよ」
「そのうち頑張る」


「で、リーダー決めて何するんじゃ」
「それはまだ秘密らしいぞ」
「何するのかは決まってるみたいですよ」
「何でお前だけ知ってるんだよ赤葦」
「指令書の裏面に書いてあります。ほらここに」
「へぇ、こんなことするんスね!」
「げ。絶対に嫌だ」
「俺もこれはちょっと嫌だ」
「俺もですね」
「何でだよ、楽しそうだろい?」
「乗り気なの丸井と西谷だけな」
「黒尾に任せれば大丈夫じゃきっと」
「ちょ!仁王君!?もの凄い適当に言ったよね今!?」
「プリッ」
「クロが頑張ってくれたらいいよ」
「そうですね」
「黒尾さん!俺は協力するんで!」
「西谷が天使に見える」
「企画始まる前に眼科行っておけよ黒尾」
「良い眼医者紹介するぜよ」
「まぁ夕が一番お前に素直かもなー」
「お前らちょっとそこに一列に並べ!」


悩むことも話し合いすることもなくリーダーと副リーダーが決まったのであった。


このメンバーじゃ黒尾がやるしか無さそう(笑)副リーダーも赤葦がやるしか無さそう(笑)そして上手いこと西谷が潤滑油になってくれそうな予感。結構バランス取れたメンバーになったんじゃないかと。
2018/11/22


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