出会いは、今から三年前。 十三歳の時だった。
「亜弥様、こちら本日から右代宮家の使用人になりました嘉音くんです」
「…初めまして」
「よろしくね、嘉音くん!」
帽子を片手に、無表情にお辞儀をする嘉音に、亜弥は笑顔を向けた。
「そんなにかしこまらなくてもいいよ!嘉音くんは年いくつ?」
「13です」
「わあ、同い年だね!気軽に亜弥って呼んで」
「…お心遣いは嬉しいですが、僕は…家具なので」
「か、嘉音くんっ」
無表情のまま冷めた口調でそう言う彼に、一緒にいた紗音が咎めるように名前を呼んだ。
「では、仕事がありますので」
ぺこりと頭を下げ、嘉音はその場を去っていく。 そんな彼の後ろ姿を見て、紗音は表情を暗くさせた。
「申し訳ありません…」
「どうして謝るの?」
亜弥は不思議そうに首を傾げる。
「嘉音くんがあのような態度を…。でも、本当はとても優しい子なんです」
そう言う紗音に、亜弥は
「私、嘉音くんと絶対に仲良くなる!」
笑顔を向けた。
to be continue..
1ページで終わってしまった…。 過去編はこんな感じで短くなるかと(汗) 長く書くの苦手だけど、頑張ります!
20090531
|