01.出逢い




出会いは、今から三年前。
十三歳の時だった。





「亜弥様、こちら本日から右代宮家の使用人になりました嘉音くんです」

「…初めまして」

「よろしくね、嘉音くん!」


帽子を片手に、無表情にお辞儀をする嘉音に、亜弥は笑顔を向けた。


「そんなにかしこまらなくてもいいよ!嘉音くんは年いくつ?」

「13です」

「わあ、同い年だね!気軽に亜弥って呼んで」

「…お心遣いは嬉しいですが、僕は…家具なので」

「か、嘉音くんっ」


無表情のまま冷めた口調でそう言う彼に、一緒にいた紗音が咎めるように名前を呼んだ。


「では、仕事がありますので」


ぺこりと頭を下げ、嘉音はその場を去っていく。
そんな彼の後ろ姿を見て、紗音は表情を暗くさせた。


「申し訳ありません…」

「どうして謝るの?」


亜弥は不思議そうに首を傾げる。


「嘉音くんがあのような態度を…。でも、本当はとても優しい子なんです」


そう言う紗音に、亜弥は


「私、嘉音くんと絶対に仲良くなる!」


笑顔を向けた。



to be continue..


1ページで終わってしまった…。
過去編はこんな感じで短くなるかと(汗)
長く書くの苦手だけど、頑張ります!

20090531



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