04


休み時間になり、私は何故カイが苦手なのか考えてみた。
すると浮かんできた理由は一つ。


「私、あの素っ気ないところが苦手なんだ」

「それって、カイのこと?」

「うん…って、口に出てた?」

「もう思いっきりね」


何だか恥ずかしい…考え事を口にしてしまうなんて。
はあ…と、机に突っ伏す。
するとヒロミに頭をポンポンっと撫でられた。


「あんたってカイのことが苦手だったのね。私はいい奴だと思うけど…」

「だって話しかけても、ツーンってするし…」

「無愛想なのは前からじゃない」


確かに出逢ったときからそうだった。
それに、昔に比べたら大分丸くなった気がする。
だけど、それでもまだ何て言うか…距離を感じてしまう。
それが壁に感じて、苦手意識が消えないのかもしれない。


「だけど、カイって優しいと思うわよ。だってみんなのこと"貴様"って呼んだりするのに、あんたのことは"お前"って呼んでるじゃない」

「それは…私が昔、貴様って呼ばれたときに大泣きしたからで…」

「嫌な奴だったらね、貴様呼びするのをやめたりしないわよ」

「それは…そうかもしれないけど」


ヒロミの言い分に、思わず納得してしまう。
けれど苦手意識はちっとも消えなくて。
仲間なのに申し訳ないなと思った。


「そういえば、ヒロミはなんて呼ばれてるの?」


そう尋ねると、ヒロミはゔっと言葉を詰まらせた。


「…お前、ね」


あははは、とヒロミが渇いた笑いをする。
冷たい風が私たちの間を通り抜ける、そんな感覚がした気がした。



アヤごめん!で、でもね…!
(ヒロミ、そんなに必死にフォローしてくれなくてもいいよ…)





タカオたちと同い年ヒロインなのですが…アニメ見ても年齢設定がなかったため、あえて文章で書きませんでした(汗)
私は、タカオ・ヒロミ・マックス・キョウジュは小学五年生で、カイとレイは中学一年生だと思ってます^^*
あ、ヒロインちゃんはヒロミと同じクラスです!(あ、タカオとも同じですね)

20101227




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