休み時間になり、私は何故カイが苦手なのか考えてみた。 すると浮かんできた理由は一つ。
「私、あの素っ気ないところが苦手なんだ」
「それって、カイのこと?」
「うん…って、口に出てた?」
「もう思いっきりね」
何だか恥ずかしい…考え事を口にしてしまうなんて。 はあ…と、机に突っ伏す。 するとヒロミに頭をポンポンっと撫でられた。
「あんたってカイのことが苦手だったのね。私はいい奴だと思うけど…」
「だって話しかけても、ツーンってするし…」
「無愛想なのは前からじゃない」
確かに出逢ったときからそうだった。 それに、昔に比べたら大分丸くなった気がする。 だけど、それでもまだ何て言うか…距離を感じてしまう。 それが壁に感じて、苦手意識が消えないのかもしれない。
「だけど、カイって優しいと思うわよ。だってみんなのこと"貴様"って呼んだりするのに、あんたのことは"お前"って呼んでるじゃない」
「それは…私が昔、貴様って呼ばれたときに大泣きしたからで…」
「嫌な奴だったらね、貴様呼びするのをやめたりしないわよ」
「それは…そうかもしれないけど」
ヒロミの言い分に、思わず納得してしまう。 けれど苦手意識はちっとも消えなくて。 仲間なのに申し訳ないなと思った。
「そういえば、ヒロミはなんて呼ばれてるの?」
そう尋ねると、ヒロミはゔっと言葉を詰まらせた。
「…お前、ね」
あははは、とヒロミが渇いた笑いをする。 冷たい風が私たちの間を通り抜ける、そんな感覚がした気がした。
アヤごめん!で、でもね…! (ヒロミ、そんなに必死にフォローしてくれなくてもいいよ…)
タカオたちと同い年ヒロインなのですが…アニメ見ても年齢設定がなかったため、あえて文章で書きませんでした(汗) 私は、タカオ・ヒロミ・マックス・キョウジュは小学五年生で、カイとレイは中学一年生だと思ってます^^* あ、ヒロインちゃんはヒロミと同じクラスです!(あ、タカオとも同じですね)
20101227
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