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昨日まではなんともなかったのに、朝ジャッカル君と会った瞬間昨日のお母さんとの会話を思い出して、どうしていいかわからなくなった。

普通にしてるつもりだったのに、不思議に思われるくらい私は困惑してたんだと思う。

全部正直に話したら、みんな真剣に聞いてくれた。
…みんないい人すぎます。


『…好きかどうかは見てるだけじゃわかんないけど、好きでもおかしくないなって思うよ?』


話し終わって言われた一言に、多分疑問いっぱいの視線を向けたんだと思う。
苦笑しながらまた話してくれました。ごめんなさい。


『そのくらい、見ていて本当に幸せそうなんだよ』
「でも、初めてできた友達だから、嬉しかったんだよ?」
『あー…』


じゃあさ!と別の子が口を開いた。


『そういう“好き”なのか、調べてみたらいいんじゃない?』
「…どうやって?」
『好きかどうかわからないから、どうしていいかわかんなくなっちゃうんでしょ?なら、“好きかも!”って思って接してみなよ!』


…え、どういうことですか。


『接し方は今まで通り!好きな人だとなんでもないことにドキドキするし、何も変わらなかったら友達ってことでしょ?』
「そう、なのかな…?」
『友達としての好きを勘違いしないように、他の男子にも“好きかも”って思って接してみた方がいいよ。その中でジャッカルが特別なら、そういうこと』


ね、と笑ってくれるみんなの考え方にただただ驚いた。
…確かに、自分の気持ちがはっきりしそうな方法ですね。


「…ありがとう」


一人で困っていたことが、こんなにもすんなり解決法に繋がるなんて。

こういう話をできる存在があることが、どれだけ幸せなのか今だからこそ理解できますよ。

自然とこぼれた笑みを自覚し、また嬉しくて笑った。


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