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お休みの日に、その上クリスマスにおでかけ。
そうは言っても行き先は学校だから制服だし、普段と変わらないはずなんですけど。
(なんでこんなに、緊張してるんだろう…)
今年一年、本当に自分の周りが変化して、誰かと一緒にいることには随分慣れたけれど、まさかパーティーなんて名前のつくものに自分が参加できるなんて思ってもみなかった。
「…大丈夫、だよね?」
普段と変わらない制服のはずなのに、何度も変なところがないか確認しながら学校への足を進めた。
―――――――――
「ジャッカル先輩!!紗弥先輩本当の本当に来るんスよね!?」
「ああ。そのうち来るだろ」
「部室でよかったんですかね?彼女がこの部室に入るなんて違和感が…」
「あんまり気にしねえと思うけどな…」
「なんか、ジャッカルが白神さんのことについてなら分かるみたいな発言悔しいなあ」
「幸村…、理不尽すぎるだろ」
紗弥が参加すると伝えてからのこいつらの行動は早かった。
普段なら真田に怒られても片付けないブン太や赤也は率先して部室を片付けた。
柳や柳生は予約していた料理をグレードアップさせた。
…まあ行動が早かったのはこいつらくらいで、仁王はいつも以上にフラフラし、真田はそんな仁王をいつも以上に怒鳴り、幸村は我関せずと隠すことなく浮かれていた。
そんな状態で迎えた25日。予定よりも早く部室に集合した俺らは準備をして紗弥がくるのを今か今かと待っていた。
コンコンッ
部室に響いた控え目な音に、全員が一斉に扉の方を向いた。
「き…、来た?」
「やばい、緊張するんだけど」
「どうすんだよぃ!?誰が開けんの!?」
一気に緊張が走った部室で、誰がドアを開けるかと一斉に言い合っていた。
(…おいおい、紗弥を寒い中待たせんなよな)
俺が開けて文句を言われないだろうか、と考えながら立ち上がろうとした瞬間、痺れを切らせたのか自棄になったのかは知らないが真田が勢いよくドアに向かった。
「ちょ、おい真田…!?」
「さ、さっさと開ければいいだろう!!」
お前も緊張してるんじゃねえか!!と突っ込む前に真田は勢いをつけて扉を開けた。
「わ…っ!!びっくりした…」
そこには目を見開いて固まっている紗弥がいた。
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