メモ

色々なものが置いてあります


::セトと幼女なカノ


軽い設定

鹿野修音(6歳)
小学1年生
生まれて間もない頃に両親が離婚。色々な事情で修音は父親に引き取られた。


瀬戸幸助(16歳)
高校2年生
母親と二階建ての家に住んでいる。父親は幸助が幼い頃に病死。











「おかえりなさい!」

いつも通り学校から帰宅し、玄関のドアを開けるとそこには見知らぬ女の子が立っていた。

「あ、あれ?俺、もしかして家間違えた?」

キョロキョロと周りを見るが、やはりここは自分の家だ。
ふと、先程の女の子に目をやると女の子は頬を膨らませて居た。

「間違えてないよ“お兄ちゃん”」

………え?今なんと?

「お、おにぃ…ちゃん?」



◇◆◇◆◇



女の子の名前は修音と言い、俺の母親の付き合っている相手の娘だったらしい。
そう言えば前にそんな話しをしていたような…
とにかく、修音の話しによると俺達の両親は今、旅行に行ってしまったのだと言う。
おい、行くなら息子に一言くらい言ってから行ってくれ。
まだ幼い修音を一人アパートに残すのは不安だという訳で俺の家に泊まりに来たと言うわけだ。
心配なら娘も連れていけよ。

「ねぇ、お兄ちゃんのお名前は?僕だけ教えてお兄ちゃんは教えないつもり?」

「あ!そうだったっすね!俺の名前は幸助っす!よろしくっす!えっとー……修音、ちゃん?」

「別にムリして“修音ちゃん”って呼ばなくても良いよお兄ちゃん。いつかは兄妹になるんだからさ」

「そうっすか?じゃあ俺からも一つお願いがあるっす」

お願い?と修音は首を傾げた。

「“お兄ちゃん”って呼ばなくてもいいっすよ」

「え、でも」

「さっきから無理して呼んでないっすか?いいんっすよ?修音の好きな呼び方で」

修音は少しだけ考えてからおずおずと口を開いた。

「じゃあ……こ、こうすけって呼んでいい?」


 あとがき

2013.12.28 (Sat) 13:13

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