いつまでも (203ページ)
チャポンと二人が入るには狭いであろう風呂に千鶴と一緒に入る。・・・さすがに総司さんと土方さんは一人ずつ入っていた。
『・・・千鶴、大きくなった?』
「え?そ、そうかな」
千鶴の胸は前より確かに大きくなっていた。そんなことを言われた千鶴は照れて顔は真っ赤だ。
「ひ、土方さんに・・・」
ぶくぶくぶくと空気を泡と共に出す千鶴はとても可愛らしい。女の子らしさだけでなく綺麗になったとも思う。千鶴は知ったんだろうな―――女としての悦びを。私がまだ踏み出せていない第一歩を踏み出したのだろう。
『ねぇ千鶴、土方さんといて幸せ?』
「うん、幸せだよ」
その顔を見て安心した。迷いの無い瞳をしていたから。千鶴を幸せにしてくれるだろうと思って、土方さんに任せてよかった。
「名前は?名前は沖田さんと一緒で幸せ?」
『うん』
自分もした質問だけれども、いざ自分がされると恥ずかしい。私はこくんと恐らく真っ赤な顔で頷いた。
「よかったね」
そんな会話をしてお風呂から二人とも上がった。