いつまでも (202ページ)
楽しい食事はすぐに過ぎていった。私は皿を洗い、千鶴や土方さん、総司さんはお話中だ。
『お茶です』
自分を含めた四人分のお茶を持っていく。
「名前、おいで」
『はい』
土方さん、千鶴、総司さん、私の分のお茶を置いた後、総司さんに呼ばれた私は大人しく総司さんに近づく。
『きゃっ!?』
急に腕を引っ張られ体制を崩し、胡坐をかいている総司さんの上に座り込まされた。逃げようともがくが、腕で阻止されてしまっている。さすがにこの体制は恥ずかしい。背中なんて密着してるし。まだ二人だけならよかったけれど、千鶴や土方さんが見ている。しばらくあっけに取られていた二人だけれど、土方さんも総司さんに対抗するように千鶴を呼び、自らの胡坐の上に座らせた。
『・・・土方さん変わりましたね』
表情が。新選組にいた頃なんかよりもずっと穏やかになっている。
「そうか?俺自身は分からねぇんだけどな」
どうやら無自覚らしい。千鶴の影響かな。
「名前、千鶴ちゃんたち泊まっても大丈夫だよね。お風呂の準備してくれる?」
『はい、分かりました』