決着  (180ページ)

沖田と名前は小さな村に着いた。民家もまばらで人の気配も少ない。



「宿を取ってとりあえず眠ろうか。野宿ばかりじゃ駄目だよね」

『分かりました』



二人は唯一の民宿へと向かう。



「すみません、二部屋頼めますか?」

「二部屋ですか?すいやせん、ただいま一部屋しか空いておらず・・・男同士でしょう?一緒じゃ駄目ですかね?」



どうしよっかと尋ねてみると気にしませんが、という答えが返ってくる。君が気にしないならということで案内して貰った。



「それじゃごゆっくり」



何もせずただ身体を休めていた二人に主人は貸切風呂をやっているので入ってみてはと提案するので彼らは風呂場へと向かった。



『綺麗・・・』



その風呂は露天風呂で。上を見れば満天の星空が浮かんでいる。そして星達より輝く綺麗な三日月。名前は浸かりながら空に魅入っていた。そんな時



「え、名前ちゃん?」



沖田が入ってきたのだ。もちろんお互い女湯と男湯に別れて入った。だが露天風呂は所謂混浴という男女共に入るものだったのだ。


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