力の代償  (105ページ)




「天霧、お前は俺が倒す」



名前がいなくなった後、平助は天霧と対峙していた。



「私に挑むつもりですか?」

「嫌でも付き合ってもらうぜ」



平助は天霧に斬りかかる。だが―――



「ぐあっ!!」



天霧の拳が先に平助に当たり、平助は吹っ飛んだ。千鶴は平助の側へと急いで駆け寄ろうとするが、浪士に立ち塞がれる。浪士が刀を振り上げて千鶴は斬られてしまう直前だ。



「千鶴ー!」



平助は千鶴を守るために刀を浪士に投げつける。刀は見事に浪士に当たったが、平助は手持ちの刀をなくしてしまった。



「見上げた度胸です。だが、愚かだ」



そんな平助に容赦なく天霧の拳が顎へとぶつけられる。



「がはっ・・・」



平助は血を吐きながら吹っ飛んでいった。


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