第三衝突 【61ページ】

関東大会の私の成績は、バッタが8位、フリーが2位と3位、個人リレーが4位、メドレーリレーが3位でバッタは惜しくも関東で敗れてしまったけれど、それ以外は全国大会出場が決まった。




「名前っーおめでとー★」

「全国大会出場決定おめでとう」

「おめでとう」

「お姉ちゃんおめでとう!!」



『ありがとうございます』



ガシッとしがみついて来た椿兄さんをベリベリと引き離しながらお礼を言う。



『皆さんも応援ありがとうございました』



忙しい中わざわざ足を運んでくれたんだもん。お礼くらいは言わないと。…たとえ恥ずかしかったとしても。



「ううん。家族なんだから当たり前だよ。でも、バッタは残念だったね」

『ええ。まぁ、バッタは専門外なので。関東大会までいけたので十分です』



悔しかったけれど。でも他の種目は無事に駒を進めることができたしこれ以上欲を出しちゃいけない。



「今日はお姉ちゃんの好きなものつくるね」

『やった♪楽しみにしてるね絵麻」
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